111: ◆t8EBwAYVrY[saga]
2017/08/03(木) 13:45:49.22 ID:PDc8Cjgu0
ウルヴァリン「無理して悪人になろうとしてるのが手に取るようにわかるぜ。今まで悪事を重ねてきた手前、引っ込みがつかねぇんだろ。だから友人を突き離して独りで悪に下った」
麦野「!」
ウルヴァリン「アイテムとして汚れ仕事をこなしてきた自分達が、なし崩しとは言えキャプテンアメリカのようなヒーロー達と共闘し、この街と人々を救った。お前らは『良い人間』になりつつあった」
ウルヴァリン「いくら洗い落とそうとしても、お前の両手は血に染まりきっている。今更善人になどなれるわけがないって気が付いた。自分は闇の中でしか生きれないってよ」
ウルヴァリン「だが、せっかく陽の光を浴びれそうなところまで来た仲間達まで闇に引き戻すわけにはいかない。だからお前は独りでアポカリプスに下ったんだろ」
ウルヴァリン「自分一人が極悪人として暴れまわって、今までの業を全部背負おうってハラだったんだろう」
麦野「っ・・・てめぇに何がわかる!」
ウルヴァリン「わかるさ。俺もそうだったからな」
麦野「!」
ウルヴァリン「俺もお前と同じ、汚れ仕事をさんざ重ねてきた。甘ちゃんの蜘蛛の巣頭や星条旗を纏った高潔な男みてぇなヒーロー連中にはできねぇような任務もな。・・・独りでいる方が気が楽だった」
ウルヴァリン「だがそんな俺にも手を差し伸べてくれる奴はいた。チャールズ・エグゼビア・・・それにX-MENの仲間達・・・アベンジャーズ・・・俺のような男でも人の役に立てると教えてくれた」
ウルヴァリン「誰にでもやり直すチャンスはある。あるべきだ。それを蹴るような真似はするんじゃねえ。お前は俺だ。過去は過去、未来をより良くしようと努力するんだ」
麦野「っ・・・」
ウルヴァリン「俺もそうしようと努力してるぜ」
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