91:名無しNIPPER[saga]
2016/11/27(日) 00:37:32.92 ID:FHyQmHZuO
「ゆうしゃ、またね」
「勇者さん、またね」
少女は名残惜しそうな顔で手を振って、少年は「妹のことは任せて下さい」と呟いた。
「……またね」
それに応えて手を振ると、二人共に笑った。罪悪感はあったが、後悔はない。
その後間もなく、魔術師によって生存者の転移は完了し、二人は消えた。
「……さっきの嘘、上手く言えたかな」
ぽつりと呟くと、彼は遺体とオークだけとなった街から姿を消した。
敬愛する師との望まぬ戦いを強いられた友の元へと向かったのだろう。
ふわりと舞い落ちる雪の中に何かが混じり、降り積もる真白に重なった。
それは真白の中でも際立つ、純白の羽だった。
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