勇者「救いたければ手を汚せ」 
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63:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 00:37:32.50 ID:tRPk/B7zO

夜は、おっかない怪物が出る。

少女は父に、そう聞かされていた。

少女の父は温厚な人物だが、決まり事や約束事に関しては徹底して厳しかった。

朝昼晩の飯時も、起きる時間も寝る時間も決まっている。

そんな父が夜に出掛けると言うのは、どうにも納得出来ないらしい。

そんな娘に対し、父は困ったように頬を掻き、娘の頭にぽんと手を置いた。


「今日は良いんだ。今日は特別な日なんだよ」

「ほら、窓の外を見てごらん。隣のお家の明かりが見えるだろう?」

「あ、ほんとだ」


言われるままに窓を見ると、確かに隣家には明かりがあった。

雪も、ちらほら降っている。



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