407:名無しNIPPER[saga]
2017/01/27(金) 23:33:56.21 ID:guLrcQbjO
魔導師「(こ…れは……)」
魔導師「(熱した針金を頭蓋から突き通されているような、刺され焼かれるような痛み……)」
魔導師「(恋慕、嫉妬、執着。それらが異常なまでに肥大化したもの。それが、この声の正体か)」
魔導師「(勇者に近付くにつれ、想いは燃え上がり平常ではいられなくなる……)」
魔導師「(燃える恋心と言えば聞こえは良いだろうが、これはまるで呪詛だ)」
魔導師「(魔女自身にこんな歪みはない。代償、対価が、これらを肥大化させ歪めている)」
魔導師「(愛していながら近付くことさえ出来ず、無理に近付けば正気を失う……)」
魔導師「(勇者は魔女が生まれて初めて心を許した異性。そして、初めて恋した男だ)」
魔導師「(魔女にとって大きな存在であることは、最早疑いようもない事実……)」
魔導師「(私や精霊ならば抑え込めるだろうが、この年頃の娘に耐えきれるはずもない)」
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