276:名無しNIPPER[saga]
2017/01/06(金) 03:24:09.84 ID:wTh2qvntO
店主「どこもかしこも、か」
黒衣「ああ。今現在、何事もなく無事でいられる場所など世界の何処にもない。隠れる場所もな」
277:名無しNIPPER[saga]
2017/01/06(金) 03:25:40.56 ID:wTh2qvntO
黒衣「息子。ということは否定しないのだな」
店主「……ああ、あいつは良く出来た息子だ。俺にとっては、だがな」
278:名無しNIPPER[saga]
2017/01/06(金) 03:28:39.24 ID:wTh2qvntO
店主「どうした」
黒衣「……いいや、何でもない。それより脚はどうだ、痛むか」
279:名無しNIPPER[saga]
2017/01/06(金) 03:30:02.71 ID:wTh2qvntO
黒衣「見ていたい？ 何をだ？」
店主「この混沌とした世で、盗賊が何を成すのか。あの二人が、どう生きてゆくのか」
280:名無しNIPPER[saga]
2017/01/06(金) 03:31:35.64 ID:wTh2qvntO
黒衣「だからだろうな……」
黒衣「私は『人間』が何人殺されようと同情する気になどなれない」
281:名無しNIPPER[saga]
2017/01/06(金) 03:33:37.24 ID:wTh2qvntO
店主「…………」
黒衣「……一族の掲げる赤髪の誇りとは、赤髪が抱いている劣等感の表れでもある」
282:名無しNIPPER[saga]
2017/01/06(金) 03:39:18.37 ID:wTh2qvntO
盗賊『誇り高き赤髪一族』
盗賊『それが嘘偽りではないことを証明し、我々が何たるかを世に示せ』
283:名無しNIPPER[saga]
2017/01/06(金) 03:43:25.24 ID:wTh2qvntO
店主「ああ、そうだな」
店主「俺も生きることを選択した。この先に何があろうと『これ』を抱えていかなければならない」
284:名無しNIPPER
2017/01/06(金) 03:44:22.84 ID:wTh2qvntO
ここまで
285:名無しNIPPER[sage]
2017/01/06(金) 11:30:27.96 ID:5x2lc8wro
乙
286:名無しNIPPER[sage]
2017/01/07(土) 00:33:04.24 ID:pe5W0ZBDO
乙
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