勇者「救いたければ手を汚せ」 
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251:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:12:18.68 ID:EyjvUQNPO

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きらきら輝く満ちた月。

眩いばかりの月光が二人の姿を映し出す。そう、これは一夜限りの儚い夢。

予期せぬ再会に戸惑いながらも、二人はゆっくりと距離を縮めていく。

しかし、あと一歩のところで立ち止まってしまう。二人ともに、そこから動けない。

見つめ合う二人。

頬を朱に染めてはにかんだ笑顔の彼女は、そそくさと視線を外して照れた様子で俯いた。

ややあって、彼女は俯いたまま、足りない距離を埋めるようにおそるおそる手を差し延べた。

彼は優しく微笑んでそれに応じると、二人は固く手を握ったまま、くるくるくるくる踊り出す。

しんしんとふる綿雪が、再会を祝福する天使のようにふわりふわりと舞っている。

二人に言葉は必要なかった。何故なら、繋いだ手の温もりが全てを教えてくれるから。



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