勇者「救いたければ手を汚せ」 
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243:名無しNIPPER[saga]
2016/12/21(水) 02:26:17.20 ID:3nLW6oL9O

悔しい、情けない。

やっと私の存在に気付いた怪物に無様に摘まみ上げられながら、ふと思った。

(あの人は何故、私を助けてくれたのだろう?)

(自分の身を賭してまで私を助けてくれたのは何故だろう)

下から銃声が聞こえる。

隊長や部下の方々、もういいです。あなた達だけでも今の内に逃げて下さい。

嗚呼、何てことだ。人が、人が減っている。

さっきまで二十名はいたのに、今では十名いるかいないかまで減っている。

いい人達だったのに、優しい人達だったのに、何でこうも簡単に死んでしまうのだろう。



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