【ラブライブ!】スクールアイドルを始めるらしい
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8: ◆XxLp/boApQ[sage saga]
2016/11/20(日) 08:17:04.73 ID:Hw4i4fSt0
【新キャラ、テンプレありがとうございま。それだけ書いてくれるとすごくやりやすいですね】


【4月】

 スクールアイドル。
 その言葉が流行りだしたのがいつだかは思い出せない。
 ただ私の耳に入る頃にはもう社会の一大ブームと化していた。

 高校生がアイドル活動。年齢的におかしくはないのだが仕事ではない以上、私は彼女らをただの目立ちたがり屋としか思えなかった。
 そんなものが流行ったりするのだから世の中分からないものだ。

 高校生は高校生らしく、勉強と部活と、分不相応にしていればいい。
 ――なんて、我ながら古臭いと思う。

 けど実際そう思ったのだから仕方ない。
 私の通う『彩星(さいせい)女子高等学校』でもブームに乗ってスクールアイドルのグループができたのだけど、ちっとも私の興味を引かなかった。
 アイドルはアイドル。高校生は高校生。
 大人の力を借りないで子供だけでなにができるというのだ。

深羽「……ふぁ」

 家。入学式と始業式が近づいてきた春休み。
 私はのんびりと居間でテレビを観ていた。
 適当に回したチャンネルに映ったのはスクールアイドルを特集した番組。
 流石は大会が開催されるほどの娯楽ジャンル。春休みに特番が組まれるなんて中々だ。
 きっと新入生への期待も大きいのだろう。夢見る少女らにはいい刺激だ。
 なんて、番組を観ながらあれこれ考える。

 ――やだな、つい嫌味っぽくなってしまう。なんでだろう。

深羽「アイドル、ね……」

 またあくびをひとつ。
 テレビから視線を外し私の向かい側、窓を見る。
 窓にうっすら映っている私の姿。
 飛島 深羽(とびしま みう)。文具店を営む家に生まれた女の子。
 暗めなオレンジ色のショートヘアで片目が隠れた、ぱっと見暗めで――実際暗い奴。
 アイドルなんて縁がない、愛想もない無気力な目が特徴。

深羽「私には無理だね。絶対」

 性格的にも見た目的にも。


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