【ラブライブ!】スクールアイドルを始めるらしい
1- 20
201: ◆XxLp/boApQ[sage saga]
2018/01/15(月) 05:18:17.64 ID:kP9MRK6k0

眼鏡の子「……」

 どうしたのだろう?
 じゃれつく山茶に引き剥がそうとする芽衣。二人の微笑ましいやりとりを見つめながら、眼鏡の子は悲しそうに胸の前で自分の手を抱くように握る。
 そんな顔するような場面でもないような……。芽衣は割と迷惑そうだけど。

晴香「あ、あの! どうしたの?」

 もしかして飛びつきからのじゃれつきが、ゾンビ映画を彷彿とさせたり――なんて、くだらないことを考えていると晴香が眼鏡の子へと声をかける。
 ちょっと意外だ。今までの彼女なら困った感じで様子を見てると思ってたんだけど。

眼鏡の子「っ! な、なんでもないですからっ。――ごめんなさいっ」

 声をかけられ、ハッとした女の子。彼女は困った様子で晴香と芽衣達の間で視線を泳がせ、慌ただしく階段を上がっていってしまった。
 見るからに逃げたけど……本当にどうしたのだろうか。

芽衣「はー……やっと離れた。あれ? さっきの子は?」

晴香「逃げちゃった。何かあったのかも」

 ようやく立ち上がり、山茶を落ち着かせた芽衣が辺りを見回す。けれどまぁもう既に彼女は去った後。見つかるわけもなく。晴香がため息混じりに答えた。

山茶「え? あ。もしかして私、乱入しちゃった?」

晴香「あはは、ちょっと、ね。……でも、他に理由があるような」

芽衣「次見かけたら声かけようか。追いかけたいけどそろそろお昼休み終わりそうだから」

芽衣「山茶、また放課後に話そう」

山茶「りょーかい! じゃ、またねー」

 ブンブンと手を振り、山茶が元気よく走り去る。第一印象と変わらず元気の塊みたいな子だ。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
207Res/136.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice