【ラブライブ!】スクールアイドルを始めるらしい
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156: ◆XxLp/boApQ[sage saga]
2017/03/29(水) 03:07:30.90 ID:1oiarfCl0
悠「あなたの味方をしようだなんて人、周りにいないもの」
シンプルな一言。彼女の視線と言葉に、私は自分が青ざめるのを感じた。
あぁ、そういうことか。芽衣は分かっているのだ。自分以外のみんなが諦めていると。自分の味方などいないのだと。
私もそうだ。諦め、でも彼女ならと、頑張れと観客席で見守るような気持ちでただ眺めてるだけ。
……勇気がないのだ。
二人は正論を口にしている。でもそれは間違っている。分かっているのに、私達にはそれを否定する力がない。自分より強いものに立ち向かう材料がない。
だから、見ているだけしかできない。
そうだ。それしかできない。
だから、正しい――
悠「いくら人が集まったって、物珍しさからの野次馬しか集まらない。そんな実力で、なにができるの? なにもできないでしょう?」
芽衣「……」
――わけがない。
俯いて何も言い返せずにいる芽衣の姿に、私は自分を重ねていた。
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