【ラブライブ!】スクールアイドルを始めるらしい
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128: ◆XxLp/boApQ[saga ]
2016/12/26(月) 02:27:31.73 ID:vfqnBiNq0
晴香「奥の手?」

芽衣「うん。スクールアイドルらしい、入りたいって思うような勧誘」

深羽「……?」

 そんな方法が? 首を傾げる私の前、彼女は私へと振り向き自信ありげに笑みを浮かべた。
 赤っぽい瞳が私をまっすぐ見据える。何も分からない不安に圧されているであろう彼女。しかしその目は希望に輝いていた。

芽衣「見てて、深羽。私の本気。本当にスクールアイドルをやりたいんだ、って」

 私にはない、ひたむきな勇気。楽しむ心。
 それが眩しくて、私は目を逸らすようにして頷いた。

深羽「うん。何をするかは分からないけど……見てるよ」

 彼女がここまで言うのだ。見届けるとしよう。
 成功するか失敗するかはともかく、見守っていたい。そう思ったから。

芽衣「よし。晴香も見ててね。アイドルの魅力、教えちゃうから」

 このまますぐ行くつもりらしい。セーラー服を整えると彼女はまっすぐ、私たちが勧誘していた場所へと向かっていく。
 静かにしっかりとした足取りで歩いて行く芽衣。小柄な彼女の背中は勧誘している同級生や先輩よりも大きく、頼もしく見えた。

晴香「何をするのかしら……?」

深羽「分からない。けど……大丈夫な気がする」

 誰も何もなかったところからここまで来たのだ。
 私たちのリーダーと言えば芽衣。私たちを取り巻く話の主役は彼女。
 芽衣ならばなんとかできるはずだ。


芽衣「……さ、はじめよう」

 喧騒の中力強く、彼女のそんな一言が聞こえた。


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