【ラブライブ!】スクールアイドルを始めるらしい
↓ 1- 覧 板 20
126: ◆XxLp/boApQ[saga ]
2016/12/26(月) 02:07:07.44 ID:vfqnBiNq0
芽衣「うーん……なんかあるのかな。それより晴香、もう大丈夫?」
晴香「え? あ、うん。平気よ」
……芽衣、過保護すぎる気が。それよりって。
こういう子なのね。勧誘の大事な時間だというのに人がいいというか。
晴香「ちょっと緊張しちゃっただけだから……」
深羽「ちょっとどころじゃなかったような気がするけど」
晴香「うっ……」
図星だったらしい。短く呻いた晴香ががくっと肩を落としてしまう。
彼女の容姿は素晴らしい。アイドルらしい可愛らしさ全開に、ふわふわフリフリな衣装。どことなく制服っぽい半袖のフリルが付いた白いシャツに、首元にピンク色のリボン。下はチェックのミニスカート。
晴香の髪色に合わせたコーディネートで、健康的で眩しい――女の子が憧れるアイドルそのもの。
道のど真ん中で石像になるパフォーマンスをしていなければ、本来人だかりができてもおかしくないレベルなのだ。
その有り余るポテンシャルが彼女の性格面でマイナスされた。きっとそれも事実なのだけれど……それ以上に誰一人として晴香に近づいてこなかったのは不思議としか言い様がない。
何か理由があるはずだ。
深羽「でも、勧誘がうまくいってないのは晴香のせいじゃないと思う。っていうか失敗しても誰のせいでもないし」
芽衣「頼んだのは私たちだからね。それにおかしいのは薄々分かってたんだ」
芽衣もやはりそれは感づいていたらしい。三人が揃って抱く違和感。これはもう偶然とは言えない。
けれどそれが何か分からない以上、どうすることもできないのも事実で……。私達は暗い顔でうつむく。
何もできることはない。けどこのまま勧誘を続けてもメンバーが集まるかどうか……。
困り果てた私は自然と芽衣を見る。晴香もまた彼女を頼るように視線を向け――芽衣はまるでそのタイミングを見計らっていたかのように顔を上げた。
芽衣「……じゃ、奥の手やろうかな」
そして短く告げる。
サイドテールを揺らしフッと不敵に微笑む芽衣。身体を伸ばし、両手でガッツポーズを作る。
207Res/136.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20