【ラブライブ!】スクールアイドルを始めるらしい
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112: ◆XxLp/boApQ[saga ]
2016/12/12(月) 02:44:15.09 ID:RAyQoz8p0
律華「……ふふ」
本当に心配してないなら元メンバーの私のところへ来るはずがない。……なんてことは言わないでおく。分かりきったことだし。
つかさ「なんで笑うんだ?」
律華「本当なら応援してあげたいけど……そうもいかないね」
つかさ「やっぱりあのルールを撤回する気はないのか」
律華「二年前からの規則だからねー。あれがなければもっとすごいことになってたと思うし」
つかさ「だけど……もう、三年生は……」
暗い顔のまま、彼女は途中まで口にして言い淀んだ。
三年生は。その先は言わずとも分かる。
律華「うん。だけど私達はあの子達から離れたから……見守ることしかできないんだよ」
律華「外野が騒いでどうこうされるなら、今の三年生もリ・バースもいない」
つかさ「……」
静かに私は言う。目の前の彼女に向かって口にした言葉だけど、それがもう一人、私自身に向け言い聞かせた台詞だと分かっていた。
私が三年生にできることはない。かつてリ・バースから抜け、彼女たちの努力を見て見ぬふりをした私には何もできない。
私は後悔していた。走った先には何もなくて、道が大切な人とはっきり分かれてしまって。
前に進んだ結果は……散々だ。
だから期待をしてしまう。
私にできなかったことをその三人がなんとかしてくれるのではないのかと。
そんなこと考えることすらおこがましいのだけど。
でも……それ以上に今のリ・バースは見ていられないほど悲しいから。
律華「生徒会長にできるのは、それぐらい」
つかさ「……」
つかさは何も言わなかった。ただ一度頷いて、脱衣場の中へと歩いていく。
――失望させちゃったかな。
でもね、私はそういう道を選んだんだ。
もう戻ることはできない。別の道を選ぶこともできない。
律華「……うん。しょうがない」
だから私は、何もしない。
もうこれ以上後悔したくないから。
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