提督「…さぁ出撃してこい!」 曙「黙れクソ提督」
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493: ◆VENk5mkP7Y[sagesaga]
2016/11/09(水) 01:57:31.72 ID:EZSD/G5MO
夜…自室

五月雨「…」

青いケータイを握る。
目の前の机に置いてあるのは黒いケータイ。
どちらも私の宝物だ。

五月雨「…」

わかってる。あの人は私たちが悲しむことなんて望んでいない。きっと私たちの武功をずっと願ってる。

五月雨「…」

青いケータイを開くと、そこには私と提督のツーショット。

画面の中の彼はいつもと変わらぬ笑顔を私に向けて来ている。

五月雨「…みんな悲しんでます…」

語りかける。
今晩も。
そっと静かに。

五月雨「あなたの死を。あなたがいなくなったことを。…みんな後悔してます。…自分の行いを、あなたに向けた鋭利な感情を…」

五月雨「…本当に私以上のドジっ子ですよ…。誰にも気づかれなければ、私たちは傷つくこともなく、きっと平気な顔して今を生きているのに」

五月雨「あなたが優しかったことを…あなたが私たちに向けてくれていた暖かい感情を、みんな知れば知るほど、傷つくんです。…えぇ。だからあなたはみんなが気づかないよう気を配っていたのですね…。最初から死ぬつもりで、もし気づかれたら私達がこうなることが分かっていたから…」



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