730:名無しNIPPER[saga]
2021/06/24(木) 15:24:31.57 ID:W9cmFSa50
ドシュッ!!
子の仮面「おほっ!?」
思わず驚嘆の声をあげた仮面の悪霊を、オーンスタインは無視した。
その右脇にはグウィンドリンとローガンを抱え、左手には竜狩りの槍を持っている。
その槍先は、ジークマイヤーの鎧の右脇と、ビアトリスのロングスカートを貫いていた。
ジークマイヤーの鎧は丸く膨れており、内部に空洞が多い。
曲面に弾かれぬほどの鋭い一閃を精妙に発せたならば、曲面を貫き、装着者を傷つけないことも可能だろう。
逆さ吊りにされたビアトリスは、杖持つ右手で帽子を押さえつつ、残った左手で必死に槍にしがみついている。
オーンスタイン「ふんっ!!」ブオォアッ!!
子の仮面「!」
二人の不死をぶら下げた槍を、オーンスタインは横に振った。
仮面の悪霊はやはり屈んで回避しようとしたが…
ガコォン!!
子の仮面「ぶぇ!」
ぶら下がったジークマイヤーの脚に引っ掛かり、顔に踵落としを食らった形となった。
ジークマイヤー「おうっ!?」ガララァン!
ビアトリス「きゃ!」ドサッ
遠心力で槍から抜けた二人の不死は、多少は混乱しつつも再び戦闘態勢をとり、石床に降ろされたローガンとグウィンドリンも杖を構える。
子の仮面「あー、食い物が食えたらな。吐けたなぁ今の」
仮面の悪霊は脳を強かに揺さぶられ、石床に手をついて、頭を振っていた。
オーンスタインはその頭に向け、竜狩りの槍を上段に構える。
ドゴゴゴオォォーーッ!!!!
その槍は振られることなく、オーンスタインは構え直した。
王の器の中から突如として噴き出た黒い大火は、冷たい不吉な光で大空間を照らす。
その光が人の顔を照らしたならば、そこには死相が見えた。
ジークマイヤー「なん、なんとぉ!?」
ビアトリス「神の器から闇が!?」
ローガン「これは…人間性?…いや、しかし…」
オーンスタイン「グウィンドリン様!?これは…」
グウィンドリン「そんなはずは…このようなことはあり得ない!」
グウィンドリン「王の器から闇の力が放たれるなど……神と、神が作りし物は、強い闇を受ければソウルを食われ、存在は喪われるはず!」
グウィンドリン「『闇に成る』などと、そのようなことがあり得るならば、なにゆえアルトリウスは深淵より戻らなかった!」
クリスタルボウイ「この器が神の物なら、確かに闇を受ければ砕けるだろう」
クリスタルボウイ「だが、これは貴様ら神々が思うようなものではないのだ」
グウィンドリン「………」
グウィンドリン「まさか王の器を作りしものは……我が父上ではなく、世界の蛇……闇撫での、カアス…」
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