501:名無しNIPPER[saga]
2018/10/23(火) 20:27:52.85 ID:ZQEyk81G0
ビアトリス「そんな…」
ジークマイヤー「雷……や、やはり相手は名を禁じられし太陽の長子か…」
コブラ「名乗り禁止にしちゃ目立ちすぎだ。少しはネオンを…ゴホッ」
金獅子の騎士が雷を纏った十字槍を中段、右前半身に構える。
金山は大鎚を持ち直すが、その敵意はレディとビアトリスへと向けられている。
コブラ「ジーク、どうやら奴は俺との一騎打ちをご所望らしいぜ。乗ってやるしかなさそうだ」
ジークマイヤー「一騎打ち!?そんな身体で受けるというのか!?」
コブラ「やるしかないだろ。白旗降ってみるか?」
ジークマイヤーの手を払い、コブラは脇腹を抑えつつ、片手で黒騎士の大剣を構えた。
コブラに戦意を見た金獅子は、一瞬槍先の輝きを一層強めると…
ガガガーッ!!!
コブラ「!」
槍先から雷の大槍を放った。
バジィン!!
コブラは特大剣で大槍を受けたが、砕けた大槍は特大剣を伝ってコブラを焼いた。
命こそ失いはしなかったが、コブラの全身各所には火ぶくれが浮かんだ。しかしコブラは怯まない。
ビュン!!
間髪入れずに金獅子は駆け、コブラが盾としている特大剣に突きを一閃した。
コブラ「オオオーッ!!」ガギギィーン!!
かつて敵であり友でもあった男、シバの大王の一撃が霞むほどの衝撃を、特大剣を通して受けたコブラは…
ズガガガーッ!!!
大柱を断ち割って吹き飛び、またも背中をしたたかに壁へ打ち付けた。
ジークマイヤー「む、無茶だ!死んでしまうぞコブラ!」ダッ
コブラに助力すべく駆け出すジークマイヤーだが…
ドガアアーーッ!!!
ジークマイヤー「ぬおっ!?」
その行く手を、石床を打った大鎚が阻んだ。
コブラとジークマイヤーへ援護に向かうべく、ビアトリスはレディへ駆け寄る。
ビアトリス「大丈夫か!?さぁ掴まって!」スッ
レディ「ごめんなさい…衝撃で一瞬、ボディーの機能が麻痺していたわ」
レディを引き起こしたビアトリスは即座に浮遊するソウルを再び展開し、レディは半ばから折れたフランベルジュを拾う。
次に二人は金山へ向け同時に駆け出し、先行したレディが金山へ向け初撃を振るった。
ガキン!
ジークマイヤー「おっ!」
折れているとはいえ大剣。
アーマロイドの膂力で振るわれたフランベルジュは、金山のふくらはぎを覆う装甲に深い傷をつけた。
金山は目に見えてぐらつき、大きく踏み出して転倒に耐えたようだった。
ジークマイヤー「好機!」
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