457:名無しNIPPER[saga ]
2018/08/30(木) 23:10:44.05 ID:O65UiujH0
ロートレク「ば…馬鹿な…これは…ソウルの槍…」
ロートレク「センの古城に…閉じ込めた…は…ず…」
ドウーッ
ソウルの槍に討ち取られたロートレクが、地に伏した。
ジークマイヤーとの鍔迫り合いに興じながら、仮面の騎士は横目でロートレクの遺体を一瞥した。
そして、言葉を連ね始める。
仮面巨人「カタリナの騎士ジークマイヤー」
ジークマイヤー「!!」
仮面巨人「魔女ビアトリス。ビッグハット・ローガン…」
ビアトリス「なっ…」
仮面巨人「私に勝つなどあり得ないにしろ、手練れであるとは知っていたはず。やはりこの女神の騎士も、協力者の手を借りなければ狩りも出来んのだな」
仮面巨人「ローガン。私には当たらんぞ。大人しく出てこい」
ローガン「………」
一度使った奇手に二度目の出番は無いと、ローガンは知っていた。
しかし、それでもなお頭上からの狙撃は被射体にとって脅威であることには変わらないはずだった。
だがローガンはそんな有利を捨て、大広間の一階へと降り、仮面の騎士と同じ海抜に立った。
仮面の騎士を相手取るなら、下手な策は付け入る隙を生みかねないのだ。
ビアトリス「何故我々の名をお前が知っている!?」
仮面巨人「私は全て知っている」ドカッ!
ジークマイヤー「うおぉっ!」
仮面の騎士に蹴り飛ばされ、ジークマイヤーは一歩二歩とよろけるも、その反動で器用に後ろ歩きを行い、ビアトリスとコブラの元へ合流した。
仮面巨人「お前たちがどのように生き、どのように戦い、どのように死ぬかも知っている」
仮面巨人「お前たちが何を持っているかも知っている。お前たちの声も、野心も知っている」
仮面巨人「お前たちを殺せば、どれほどのソウルを得られるのかも知っている」
ビアトリス「…お前は…何者なんだ…」
仮面巨人「だが、そのコブラという男については何も知らない。だからこそ殺し、そして暴くのだ」
シュゴォーーッ!!
会話の隙を狙ったローガンのソウルの槍は…
ババババッ!
ローガンへの接近も兼ねた、仮面の騎士の連続側転によって回避され…
ドシュッ!
ローガン「うっ…!!」
仮面の騎士のクレイモアは導かれるように、ローガンの腹部を貫いた。
引き抜かれ、ローガンが倒れ伏す中、血が塗りつけられたクレイモアは艶かしく輝く。
仮面の騎士はその血染めの大剣を、コブラの顔へ向けた。
仮面巨人「私の名などどうでもよい。母の仮面とでも呼べばいい」
母の仮面「ロードランに並ぶ世界にコブラ、お前はいなかった。お前の死を見てみたい」
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