453:名無しNIPPER[saga ]
2018/08/28(火) 02:53:20.96 ID:JCHcNyHL0
ロートレク「そういえば、鉄色をした女の連れはどこだ?見限られでもしたか」
コブラ「お色直しさ。女の化粧は時間が掛かるって事も分からんようじゃ…」
仮面巨人「くだらん」タッ!
会話を切り、仮面の騎士はクレイモアを構えて駆け出した。
軽口を返すのをやめ、コブラは特大剣を握る右手に、左手を掛ける。
ビュン!
しかしコブラは剣を抜かないまま、仮面の騎士に大剣を横振りさせた。
コブラ「……」クルッ
ガキーッ!
仮面の騎士のクレイモアは、背を向けたコブラが担ぐ特大剣に防がれ…
コブラ「ウオオーッ!」ギャリリィーーン!!!
コブラの抜剣とともに、大きく弾かれた。
仮面の騎士は大剣を落としはしなかったが、上体を仰け反らせ、戦闘体勢を大きく崩す。
ゴオオォーッ!!
そこに空かさずコブラの特大剣が振り下ろされた。
狙うは人体の軸、仮面の騎士の正中線。
ババババ!!
コブラ「おっ!」
だが、コブラの特大剣もまた、仮面の騎士を捉えることは無かった。
重装の騎士にはできるはずもない連続バク転によって、仮面の騎士がコブラの剣勢域から脱したためであった。
コブラ「身軽なヤツだ。殺し屋は辞めてサーカスにでも入ったらどうだ」
コブラはまたも挑発をするが、その挑発の真偽を、仮面の騎士は問わなかった。
仮面の騎士はクレイモアを右手に持ち、またもコブラに斬りかかる。
カァーン!!
コブラは、振り抜かれたクレイモアを特大剣でことも無さげに打ち払うと…
ブオン!!
払った特大剣を返し、仮面の騎士へ袈裟懸けに振り下ろした。
ドゥーーン!!
コブラ「!」
仮面の騎士は空いた左掌に隠し持っていた短刀で、特大剣をいなすと…
ザスッ!
コブラの左脇腹に、その短刀を突き刺した。
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