430:名無しNIPPER[saga ]
2018/08/13(月) 15:10:46.76 ID:rI7HlRjX0
コブラ「イテテ…まだ体が痺れるぜ。テーザー銃食らった次の日みたいだ」
ジークマイヤー「それだけで済んでいるとは、羨ましいものですなぁ」グビグビ…
エストをがぶ飲みするジークマイヤーを尻目に、コブラは周囲の状況を確認するため、右へ左へと歩いた。
そして、自分達が横幅の大きい石橋の上にいて、行くべき先は途切れている事を確認すると、次は橋の途切れた先に建つ、巨大な建造物を見据えた。
建造物は円柱状であり、屋根を持ち、途切れた橋と符合するであろう突起を、両橋に備えている。
コブラ「まったくひどい仕掛けを考えるもんだ。俺ぐらいにしか解きようが無いぜこりゃ」
コブラが建造物に悪態をついている頃、レディは一人、縦穴からの出口の近く、石橋の根元から横に降りた所にある、横道とも言い難い細い垂木を渡っていた。
垂木の先には、教会然とした建物があり、それはアノール・ロンドにあるものの例に漏れず巨大で荘厳だったが、窓の一つが割れていた。
彼女の行動にビアトリスもジークマイヤーも気づいていなかったが、一人だけ気づいていたローガンが、発見の喜びをレディから取り上げまいと口をつぐんだおかげで、二人は気付くそぶりも見せなかった。
レディは垂木を渡りきり、割れた窓から教会の内部を覗き、ため息をついた。
レディ「ジークには無理ね…」
一言呟くと、レディはまた垂木に飛び乗り、来た道を戻って行った。
その様子を眺めていたローガンはふと、レディと同じ猫のように身軽さを、どうにかしてかの呪術に備えられない物かと考えた。
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