【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン
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423:名無しNIPPER[saga ]
2018/08/05(日) 00:57:34.61 ID:gmeZ0M3D0
太陽の光の王の封印という言葉に、コブラは覚えがあった。
完全に同じでは無いが、これと似た音の響きを持つ言葉。
それは今コブラの思考に、混沌の魔女クラーグとの会話として音を大に跳ね回っていた。


『魂だのなんだのについて、俺が知りたい事は一つ』

『なぜ俺の精神力は、他人の精神力を必要とするほどに、回復しなくなったのか………それだけさ』


『回復はしている』


『なに?』


『我ら魔女には、ソウルと人間性を見抜く力がある。そうでなければ、炎を御する事など出来ぬ』

『その我らの眼に映るのだ。貴様のソウルと人間性は光を放ち、常に力を大きくし続けている』

『だが、許されていないのだ』


『許されていない?誰の許しが必要だっていうんだ?』


『誰あらぬ、太陽の光の王の許しだ』





コブラ「封印、か……なるほどね」

コブラ「少しづつパズルが組み上がってきたぜ」

レディ「何か分かったのね?」

コブラ「ああ。ローガン、告白させてもらうが、あんたの言う光の王の封印とやらは実を言うと俺の中にもあるんだ」

ローガン「なに?」

ビアトリス「太陽の光の王の封印が…コブラの中に?一体どういう事だ?貴公はロードランの神々の力が及ばぬ処から来たはずではないのか?」

真鍮鎧の騎士「!?…待ってくれ、今なんと…」

コブラ「おっと今は講義中だ。余談は本題のあとに頼むぜ」

真鍮鎧「う…うむ」


コブラ「それでだ。その封印は俺の中にあるサイコエネルギーを塞き止めているだけではなく、ここで何か馬鹿でかい力を守っている。ジイさんの言う通りならかなりの昔からな」

コブラ「だが、もしそうなら矛盾が出てくる。薪の王によってロードランに連れてこられた時に、俺は封印を貼り付けられたのであって、俺は昔からここにいた訳じゃない」

コブラ「そこで考えた。その封印を施した太陽の王様にとって、なんらかの非常事態がロードランで起こっているってな」


ローガン「非常事態…というと?」

コブラ「さぁな、そこまでは分からんさ。だがかなりの大ごとだろう。わざわざ薪の王に俺を招かせておきながら、封印を施して闇の手の者とやらから守っているんだからな。この矛盾が答えだ」

コブラ「助っ人宇宙人を呼びながらその選手を宣伝せずに隠す。そういう球団は大抵借金がかさんでるものさ。恐らく不死の使命か、あるいはその使命を不死に課した神々そのものが、今は窮地に立たされているんだろう」

ジークマイヤー「?…?…すまん、知らない物が話に出すぎて何がなんだか…」

レディ「この先のんびりしてはいられないかもって事よ。そうでしょうコブラ?」

コブラ「ああ。うかうかしてると帰りそびれるかもな。早いとこ出発しよう」


ローガン(確かに、もしそうなら急がねばならんな。神々の地では多くを見ておきたい)


真鍮鎧の騎士「それで、貴公はどこから来たんだ?待ってやったんだ、答えてくれてもいいだろう」

コブラ「宇宙からさ」

真鍮鎧の騎士「うちゅう?」

コブラ「ロードランとは別の世界さ。一眼見りゃあ、きっとアンタも気にいると思うぜ」

コブラ「さ、出発だ!」

真鍮鎧の騎士「………」


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