418:名無しNIPPER[saga]
2018/08/04(土) 02:22:24.94 ID:gtw99HFi0
コブラ「ふあ〜よく寝たぜ〜」
上体を起こし、コブラは両手を天井に向かって伸ばした。
次に立ち上がると、上体をねじったり、足首を回したりと、せわしなく体操を始める。
ローガン「起きたかコブラ。気を悪くしたらすまないが少し話が…」
コブラ「気を悪くすると思うんなら今話さなくったっていいだろ」コキコキ…
コブラ「レディー、今何時だ?」
ビアトリス「?」
レディ「なぁにコブラ、寝ぼけてるの?ここはアノール・ロンドよ。タートル号の中でもないし、ラスベガス・ステーションでもないのよ?」
コブラ「いやぁちょっと言ってみただけさ。シャワーが恋しくてついね」
コブラ「おいジーク、起きる時間だ」
ジークマイヤー「ん?…おおう!つい寝てしまった!」ガバッ
ジークマイヤー「………」
真鍮鎧の騎士「………」
ジークマイヤー「はて…貴公には見覚えが無いが…」
ジークマイヤー「いや、ここはどこだ!?まさか敵に捕らえられ…」
真鍮鎧の騎士「生憎だが違う。貴公はそこのコブラという男に連れられ、この篝火に休んだのだ」
真鍮鎧の騎士「それと、私は貴公の敵では無い。この篝火の番人だ」
ジークマイヤー「番人……すると、ここの火防女か?いやはや申し訳ない。鎧姿の火防女と会うのは初めてでな。はっはっは!」
ジークマイヤー「それにしても、まさかあの難所を無事抜けられるとは……てっきり、一撃の元に斬り伏せられたと思ったが…」
ビアトリス「無事…?」
ローガン「まぁ理性が消えとる訳でも無し。無事と言えばその範疇ではあろうな」
ローガン「してコブラよ。眠気は覚めたかね?」
コブラ「ああ、おかげさんで。それでしつこく尋ねるに値する話ってのは何だい?」
ローガン「貴公のためにと草毟りをしたついでに、私が見た黄金色の霧についてだ」
コブラ「黄金色の霧?」
ローガン「うむ。ここから出て左手側に進み、巨人を一人打ち伏せた先に、霧はあるのだが…」
ローガン「どうも、あれは私が知るところの『太陽の光の王』の封印であるらしい」
コブラ「!!」
ローガン「我が古巣の竜学院に、名誉ある魔法の徒にのみ許された秘奥書がある。それらに黄金色の霧について記した物がいくつもあったと、私は記憶している。闇の徒の手より偉大な力を守るため、最高神とされる者のソウル分け用い、封を施す…と」
776Res/935.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20