401:名無しNIPPER[sage]
2018/07/11(水) 21:59:50.14 ID:ov1gN0Gs0
戦士「おい!俺はその気なんてねえぞ!男色家扱いはやめろ!」
グリッグス「その口ぶり、まるで男色家が普遍な非だとでも言いたげだが、私はそういう偏見は持ってないよ。放蕩貴族の嗜みとも聞くし」
グリッグス「まぁ…悪戯心があったかと言われれば、その通りかな」
戦士「じゃあ次からはよしてくれ。まったく、タチが悪いぜ」
戦士「で…どうなんだよ」
ソラール「ん?」
戦士「とぼけんなって、女だよ。その顔だ。コブ付きが居ないとなりゃ、さぞかし食うに困らなかったんだろうなぁ」
ラレンティウス「やれやれ、グリッグスの悪戯と木の実の背比べか」
戦士「世捨て人のお前には分からん話さ。で、どうだった?何処の女が一番美味かったんだ?」
ソラール「そうだなぁ……確かに、言い寄ってくる女は多かったな」
戦士「そんなこたぁ分かってるんだよ。俺が知りてぇのは…」
ソラール「ただ…」
戦士「おっ?」
ソラール「…残念だろうが、貴公が期待しているような話は無い」
ソラール「皆、俺の話を聞くと去って行ったよ。どうも小便臭いらしい」
ソラール「まぁ、仕方のない事さ。誰も知らない、ただの古宿の飾りのような像を敬い、物語を想う者など、はたから見れば狂人か、ただの白痴者さ」
戦士「……おい、嘘だろ…もしかしてお前…」
戦士「へへへ…分かんねぇもんだなぁ、ええ?その顔でウブ者とはよぉ」
ラレンティウス「とんだ糞餓鬼だな」
グリッグス「やれやれ…」
ソラール「いいや、まだ分からないぞ?」
戦士「分からない?おいおい負け惜しみかぁ?」
ソラール「俺には愛する人がいて、その人のために、偉大な者へと成るべく旅をしている……そういう話もあり得るんじゃないか?」フフ…
戦士「…なんだそりゃ。それが本当だって誰が信じる?証拠はあんのかよ」
ソラール「証拠は無いさ。それに信じて欲しくて喋ってる訳でも無い。好きに考えて構わないぞ」
戦士「なんだよニヤつきやがってよ。お前さては俺のこと担いで…」
クラーグ「立て。莫迦話はもう十分だ。行くぞ」
戦士「えっ?お、おいもう少し…」
クラーグ「黙れ、この痴れ犬共め。貴様らが雛のごとく求める休息を、疲弊無きこのクラーグが、わざわざ与えてやったのだ」
クラーグ「駄々を捏ねると言うのならば良し。呆けたいのならば焼いて固めて、そこの篝火の一部に変じさせてやろう」
戦士「………」
ソラール「…それは御免だ。さっさと行こう」
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