327:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 04:58:58.65 ID:tUUFIg8R0
コブラ「そいつは俺も知りたい。分かっているのは、薪の王と名乗る何者かが俺をここに送り込んだ事だけだ。蜘蛛の魔女に聞いても謎が増えるばかりだった」
ローガン「!?. 薪の王が名乗り、混沌の魔女が口を利いたと!?貴公、超常なる者共と話せるというのかっ!?」
コブラ「動物に好かれるタチでね」
ローガン「?…??…よ、よくは分からんな」
コブラ「忘れてくれ。で、なにかピンときたか?閃きってヤツ」
ローガン「閃き……ううむ…薪の王は最初の火だが、偉大な力と言えど話はせんだろうし…混沌…いや蜘蛛の魔女はなんと?」
コブラ「んー、彼女が言うには俺は不思議ちゃんらしい。人間性にそっくりな精霊を、太陽王が閉じた門の上に住まわせてるそうだ」
ローガン「太陽王…光の君主か…」
コブラ「どうだい?さっぱりだろ?」
ローガン「………」
ジークマイヤー「うむむむ…」
ビアトリス「貴公が頭を捻ってどうする」
ローガン「……分か…分かるかもしれんが…」
コブラ「おお!」
ローガン「いや、やはり駄目だ。靄がかかる。考えが回らん」
コブラ「あら…」
ローガン「うむ…貴公と出会った時の蒙がどこかへ行ってしまったようだ。惜しい…なんとも…」
コブラ「そうかい。そいつは困った。そうなるといよいよ神様とやらに直接会ってご教授願うしかないか?」
レディ「そうなるとしたらまた賭け事ね。天国かそれとも悪魔のお腹の中か」
コブラは背伸びをすると、誰に断ることも無く、悪魔の飛び立った地点にしゃがみ込み、石畳に触れた。
ビアトリスとジークマイヤーは不意な事に声を漏らしたが、制止する暇もなかった。
石畳が輝く輪をほんのひと時浮かばせると…
ザザッ!
即座に9匹の悪魔が舞い降り、コブラとレディ、不死達を持ち上げ始めた。
ビアトリス「わっ…わっ…!」グググ…
ジークマイヤー「本当に大丈夫であろうな!?」バサバサ
コブラ「なぁに、喰われた時は化けて出てやればいいさ」バサバサ
バササーッ!
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