310:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 20:19:25.37 ID:Rmrhqz4a0
レディ「膠着状態ね…そろそろコブラと合流したいところだけど…」
レディ「!」サッ
ガゴーーン!!!
レディ「そうもいかないみたいね」
ビアトリス「ちょっと酔ってきたよ…あんまり身体を振り回さないでくれ…」
レディ「片手で持つには脇に抱えるしか無いのよ。両手が使えたら貴女を背負えるのだけれど」
二人は攻めあぐね、逃げあぐね、徐々に詰まりつつあった。
アイアンゴーレムは戦法を切り替え、斧の振り回しではなく、素手による素早い突き下ろしを攻撃の要としている。
レディが一歩でも歩けば、巨像はそこへ向け即座に鉄塊を打ち降ろす。巨像の動きは単純だが、それゆえレディは身動きが取れなくなって来ていた。
ゴッ
そんな緊張した場を破ったのは、アイアンゴーレムの頭に当たった一個のブロックだった。
もはや脅威ではなくなった二人を放置して、巨像は振り向き、石を投げたであろう男に向かって歩を進め始める。
コブラは、石橋を失った塔を指差しながら、得意の軽口を口から出るに任せた。
コブラ「よぉ、へへへ、怒らせちまったかな?」
ズーーン!
コブラ「まぁ来てくれよ。ここからの眺めは最高だぜ」
ズーーン!
コブラ「もっとも、おたくはもう見飽きたかな?」
ブォン!!
ドガァーーン!!!
コブラに数歩近づき、巨像は斧から風を放った。
コブラのいた石畳は粉々に粉砕され、辺りに岩塊が散らばる。
コブラ「ヒューあぶねえ。それはYESってことか?」
しかし、コブラは斧が振られた瞬間にその場で跳躍し、直撃を避けていた。
いくらか破片を喰らいはしたが、それもかすり傷の範疇だった。
ブーーン!!
ガキーーン!!!
巨像は更に数歩近づき、今度は斧をコブラの脳天めがけ振り下ろす。
コブラは大きく横に跳んで回避し、飛んできた破片を背中で防ぐ。
コブラ「いやNOか?なんか喋ってくれよ。おたくのジェスチャーは派手すぎてわか…」
ガシィッ!!
十分に接近した巨像は、コブラを掴んだ。
ブン!!!
そしてコブラは凄まじい速さで振り上げられ、コブラの手首から伸びたワイヤーは鞭のようにしなった。
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