278:名無しNIPPER[saga]
2017/08/15(火) 07:51:10.33 ID:ORM0W59C0
コブラ(マズったぜ、ここは下り坂だ!俺たちより岩の方が速い!)
一本の坂道を大岩が転がる。
坂道の右手側は石壁、左手側は崖であり、とても足場があるとは思えない。
コブラはカードを切るしかなかった。
ダン!
走り幅跳びの要領で跳躍後、空中で身を翻したコブラは…
ジャッ!
滞空中に0.5秒でブーツからマグナムを抜き…
スチャッ
0.5秒で構えを終えた。
大岩がジークマイヤーにおぶさるローガンの帽子を削り始める。
そしてマグナムは放たれた。
ガウーーン!!
ビアトリス「!?」
ドグォーーッ!!!
衝撃波に触れただけでも、対象に小型ミサイルの爆風と同等のショックを与える弾丸は、大岩を砕き、石壁に穴を穿った。
コブラ「くっそー、一発撃っちまったぜ」
ジークマイヤー「?…?…なんだ?天の助けか?」
ビアトリス「貴公、今度は何を…」
コブラ「おっと!そいつは後まわしだ!」
蛇人「シャーッ!」ババッ!
命を助けられたとも知らず、また多勢に無勢とも分からずに、蛇は一行に斬りかかる。
体躯は大きく、首が長いため、その蛇が男だという事をコブラは見抜き、さらにその無闇な攻撃性を行動から推察した。
そして頭の悪い怪力馬鹿を一瞬で黙らせる方法を選択し、タイミングを見計らうこともせず振り回した。
ゴォッ!!
ガギィーーッ!!
金属塊をも貫通するコブラの鉄拳は、巨剣を振るい、蛇男の大鉈を叩き折って突き進み…
グシャアアッ!!!
大岩に潰されようが潰されまいが、どの道そうなっていたであろう形を、蛇男の頭に与えた。
カウンターだった。
レディ「横穴があったわ!さぁみんな急いで!」
ジークマイヤー「あ、穴があったら入りたい…」
ビアトリス「そんな事言っている場合か!早く来い!」
道行く者を轢き潰す坂を抜け、五人は横穴に転がり込む。
通る瞬間に、一瞬だけ霧の抵抗を受けたが、手で掻くと抵抗はすんなりと彼らを受け入れた。
だがその感覚は、コブラにとっては不吉そのものだった。
コブラ「こりゃアスレチックなんてもんじゃねえな。健康ランドだ」
ジークマイヤー「はぁ、はぁ、こんなに走ったのは久しぶりだ…」
ビアトリス「その鎧脱いだらどう?この調子じゃ鎧は役に立たなそうだ」
ジークマイヤー「何を言う!この鎧は我が魂!脱いだらそれこそボンクラになるぞ!」
ローガン「………」ぐったり
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