268:名無しNIPPER
2017/08/03(木) 22:53:44.44 ID:Cm4Psuiw0
石橋の左右に吊るされている牢には、現時点で三人の不死が囚われている。
そのうちの一人にはもはや意思はなく、身体を動かすための筋肉も思考も無い。
その者はソウルを溜め込んでいるだけの屍に過ぎず、だからこそコブラはその屍に目をつけた。
ダッ!
コブラは屍を捕らえている牢へ駆け出し、格子越しに屍に触れてソウルを抜き取ると…
ジャキィン!
ジークマイヤー「な、なんとぉーっ!?」
ローガン「これは…!?」
サイコガンを抜き…
ズオオォーーッ!!!
その強力無比なサイコエネルギーを銃身から迸らせた。
バゴォーン!! ズババーッ!!
放たれた威力はローガンとビアトリスを縛る牢の錠前を粉々に粉砕し、ジークマイヤーに絡まる牢をも破ると…
ドグワアァーーーッ!!
大岩が転がり込んできた横穴にぶち当たり、崩落によって大岩の侵入口を塞いだ。
ビアトリス(こんなことまで出来るのか…)
レディ「やるじゃないコブラ。ソウルのコントロールにも慣れてきたんじゃない?」
コブラ「まだまださぁ。じゃじゃ馬が過ぎて振り落とされそうだぜ。今のだけでもどっしり疲れた」
ジークマイヤー「き…貴公…その手はなんだ?…何をしたんだ?」
コブラ「なあにちょっとした演し物さ。コレで喰ってる大道芸人とでも思ってくれ」
ジークマイヤー「大道芸…」
ローガン「そんな言葉で惑わせられはせんぞ。見たところ義手に触媒を仕込んでいるようだが、そのような触媒も、先ほどのような魔法にも私は見えた事がない」
コブラ(鋭いじいさんだな。俺の左手を義手だと見抜くとはね…)
ローガン「貴公は一体何者であるのかな?」
コブラ「そうだなぁ……海賊、って言ったら信じるかい?」
ローガン「海賊?……そうか海賊か。ははは」
ローガン「確かに、それほどの術はおいそれとは教えられぬだろう。私がキミでもやはりはぐらかすか」
ビアトリス「いえ、彼の言葉に嘘はありません」
ローガン「ほう?」
ビアトリス「コブラ、貴公について知りうる限りを師に伝えたいのだが、構わないか?」
コブラ「OKだ」
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