【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン
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255:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 07:41:45.88 ID:UFJ0a1hq0
ソラール「罠?」

グリッグス「この俗世と離れた地で我々を陥れて、誰が得をすると言うんだ?せいぜいいくらかの人間性とソウルを得られるだけじゃないか」

戦士「馬鹿だな。目的と手段が食い違ってるヤツもいる。ソウルも人間性も関係ない奴らだっているぜ」

グリッグス「…まさか闇霊どもか?例え罠だとして、彼らがこんな回りくどい事をするだろうか?」

戦士「回りくどさは関係ないんだよ。人に煮え湯を飲ませて喜ぶ連中なのさ、あいつらは」

コブラ「なぁその闇霊ってヤツ、赤黒い煙だか光だかに包まれていたりするかい?」

グリッグス「ああ、そうだ。でもどうしてそれを?彼らに会ったことがあるのか?」

コブラ「それっぽいのを何度か叩きのめした事があってな。もしかしてと思ってね」


コブラ「それに、そいつらが俺たちを……いや、俺をハメるっていうのなら、いくらか納得できるのさ」


グリッグス「…それは、どういう…?」

コブラ「教会の鐘を鳴らしに行った時、金色の鎧を着た男に一杯食わされてね。そいつが言うには、俺の命を狙う奴がロードランには居て、その鎧の男自身、俺を殺すために何やら暗躍するつもりでいるらしいんだ」

コブラ「つまりそいつの雇い主なり、懸賞金の出資元にとっては、俺は道を塞ぐどデカい岩ってわけだ。この場合は懸賞ソウルになるんだろうな」フフッ

コブラ「まぁ何にしてもだ。そいつらの狙いは大雑把に見積もっても、俺とレディだけってことさ」


グリッグス「………」


ソラール「…コブラ。まさか別行動を取ろうって考えてるわけでは無いだろうな」

コブラ「そのまさかさ。罠だった場合のことを考えれば、そっちの方が都合がいい」

戦士「な……なんだよそりゃ!?ここまで来て解散か!?俺はあんたの実力を当て込んで今まで付いて来たんだぞ!?」

コブラ「残念だが俺はおたくらが思うほど強くはない。大富豪で切り札を切ったところで、革命を起こされちゃひとたまりもないからな」

ソラール「大富豪?」

戦士「らしくねえよ…今まであんだけ強気でいたくせしやがって、そりゃないだろ…」

レディ「彼にも色々あるのよ。とっても長い話になるから詳しくは言えないけれどね」



ガチャーン!



ソラール「ぬっ?」

アンドレイ「出来たぞコブラ!あんな量の光る楔石を一度に使うなんざ久々だったからなぁ。時間食っちまったぜ!ガハハ!」

コブラ「ようやくお披露目か、待ちわびたぜ」フッ…

アンドレイ「こいつの斬れ味は今までとは段違いだ。そこらの亡者だったら押しつけるだけで斬れるだろうぜ。しかしあれだけの光る楔石をどこで手に入れたんだ?」

コブラ「病み村の沼底を洗いざらい掻っ攫ったのさ。宝石じゃないって知ってたらあそこまで熱心にはやらなかっただろうなぁ」


ソラール「コブラ」

コブラ「んー?」

ソラール「本当に一人で行く気なのか?」

コブラ「そのつもりだ。罠じゃなかったのなら一人の男がヘタを掴むだけで済むが、そうじゃないなら下手すると揃って地獄行きだ」

コブラ「それに二つの鐘を鳴らした結果何が起きたのか、俺たちはまだ何も分かっちゃいない。現状を把握するためにもここは別れるべきなのさ」

戦士「………」

コブラ「クラーグがちょいと口を滑らせてくれれば、俺たちも楽ができたんだがなぁ」


ソラール「……そうか。分かった。それならば貴公に太陽の導きがあることを願うだけだ」


コブラ「ああ、願っててくれ。行くぞレディ!」

レディ「OKコブラ!」



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