210:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 00:10:15.16 ID:FW8Uy9nN0
コブラ「俺は興行師なんだ。プロレスが好きでね」
コブラ「で、大いなるソウルってのはなんなんだ?俺に守護霊でも取り憑いてるのかい?」
クラーグ「貴様には何者もついておらん。ただ門があるのみだ」
コブラ「また訳の分からん用語が出てきたな。その門は誰が通るんだい?」
混沌の娘「誰も通らないわ。少なくとも今はね」
コブラ「そうかい。興行は中止か」フッ
クラーグ「貴様のソウルは、僅かながらではあるが、その力を増し続けている。果てなど無く」
クラーグ「だが、その様は定まらん。貴様の中で大きく振り動いているのだ」
コブラ「………」
コブラ「それについては心当たりがあるぜ」スッ
コブラは立ち上がり、左手に手を掛ける。
そして腕を抜いた。
コブラ「こいつだ」
クラーグ「ほう………おもしろい…混沌に侵されたのちに、このような呪物に見えるとはな」
コブラ「こいつはサイコガンという。精神力をエネルギーに変え、破壊光線として撃ち出す超ハイテクな射撃武器だ」
コブラ「ここに来る前は好きなだけコイツをぶっ放せた。だがこのところ調子が悪くてね。昔は何発撃っても少し休めば回復したんだが、今は撃てて二発ってところさ」
コブラ「ただ悪い事ばかりでも無い。コイツを撃ってどれだけ疲弊しても、ソウルさえあれば即座に回復できるから、休憩時間が省ける」
コブラ「まぁ、ブラック企業に勤めてるみたいで良い気はしないがね」
クラーグ「その武器を持つ資格は、無限に精神力を生み出す資質を持つ者に限られるということか」
コブラ「そういうこと。その精神力をこっちではソウルなり人間性なりと呼んでいるそうだが、そんな事は俺には関係ない」
コブラ「そういう魂だのなんだのについて、俺が知りたい事は一つ」
コブラ「なぜ俺の精神力は、他人の精神力を必要とするほどに、回復しなくなったのか………それだけさ」
クラーグ「回復はしている」
コブラ「なに?」
クラーグ「我ら魔女には、ソウルと人間性を見抜く力がある。そうでなければ、炎を御する事など出来ぬ」
クラーグ「その我らの眼に映るのだ。貴様のソウルと人間性は光を放ち、常に力を大きくし続けている」
クラーグ「だが、許されていないのだ」
コブラ「許されていない?誰の許しが必要だっていうんだ?」
クラーグ「誰あらぬ、太陽の光の王の許しだ」
コブラ「………」
コブラ「やれやれ、薪の王に続いて太陽王か。ここの王族連中も相当海賊に頭にきてるようだな」
クラーグ「薪の王?」
コブラ「俺をこの世界に送り出した好き者さ。姿を見てはいないがね。ロードランのどこかにはいるんじゃないかと踏んではいるが、手掛かりは無しだ」
コブラ「あんた、その王様について何か知らないか?」
776Res/935.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20