【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン
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190:名無しNIPPER[saga]
2016/11/20(日) 19:16:47.92 ID:uC4NEk+N0
コブラは構造物に入ると、視線で物色するかのように、辺りを見渡しながら歩みを進めた。
だが目ぼしいお宝は一つも無く、見えるのは朽ちた石畳と、朽ちた石壁。それに角の丸くなった階段と、卵で出来た節くれだけであった。


コブラ「はーあ、近頃ろくなモノ見てないぜ。いかにもお宝って感じのヤツはないのかねえ」

レディ「お宝なら外の沼で取ったじゃない。それに、お目当の美女にも何人か出会えたのではなくって?」

コブラ「堅っ苦しい魔女に、顔をチラッとしか見せてくれない魔女。あと蜘蛛の脚を生やしたサドっ気たっぷりの魔女だろ?お預け食らってるようなもんだ」

コブラ「ハイレッグスーツが懐かしいぜ。脚とお尻ぐらい見せてくれたっていいと思わないか?スタイルだって悪くないのに、二人は全身を隠して、あとの一人は女郎蜘蛛だ。俺への風当たりが強すぎるんだよ」

レディ「文化が違うのよ。仕方ないわ」

ソラール「……その言いぶりでは、まるで貴公らの世界では丸裸が普通かのように聞こえるんだが…」



コブラ「おっ!見ろレディ!鐘だ!」


文句たらたらなコブラの前に、古びた釣鐘が不意に現れた。
鐘の前方の床には、卵に縁取られた落とし穴が穿たれているが、左右に迂回路も確保されており、落下の心配は無い。


コブラ「やれやれ、ようやくゴールか」ふー


戦士(本当に着いちまった…)


ラレンティウス「なぁ、鐘を見た事が無いから言うんだが、これがあの『鐘』なのか?」

コブラ「ああ、間違いなくな」

ラレンティウス「それにしては…なんと言うか、無造作な様じゃないか?」

コブラ「伝説なんてそんなものさ。見れば日常になる」

コブラ「じゃ、鐘はあんたらで鳴らしといてくれ。俺には重要な任務があるんでね」

ソラール「えっ?」


コブラは、ソラールの肩をポンと叩くと…


タッ


ソラール「あ!」


不死たちが止める間も無く、落とし穴に飛び降りた。



コブラ「よっとくら!」スタッ

ソラール「おい!何してるんだ!?それは見るからに罠…」

コブラ「蜘蛛ってのは巣の真ん中、もしくは一番奥に陣取る生き物だ」

コブラ「そして、この穴は建物の中心部にある。ど真ん中でしかも奥ってコト」

コブラ「それにここは罠じゃないぜ。広場になってる。罠なら今頃、俺は串刺しだ」

コブラ「レディ、キミも来るか?」

レディ「当然よ」スタッ

コブラ「そういうことだ。あとは任せたぜ!」


タッタッタッタッ…



ソラール「………」

グリッグス「なんて無茶苦茶な男だ……何を考えている?」

戦士「頭がおかしいんだよ。俺には分からんね、どうやったらここまで能天気になれるんだかな」

ラレンティウス(俺もついていくべきだろうか…)


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