178:名無しNIPPER[saga]
2016/11/03(木) 18:42:55.57 ID:kGxxCjIp0
コブラ「うっ…ごほごほ…」
溶けた石から立ち昇るガスが、コブラの肺から酸素を奪っていく。
そして代わりに有毒な物を、肺を通してコブラの血中に混ぜ込み。弱らせる。
だが、コブラの意識が消えるよりも早く、コブラの身体は水膨れに包まれた死体になるだろう。
数メートル離れたからといって、石を溶かすほどの高熱から逃れたとは、とうてい言えないのだから。
コブラ(くそう、なんてこった……これじゃローストコブラになっちまうぜ……)
コブラ(息は吸えないし、かと言って降りることも出来ない)
コブラ(ワイヤーフックの巻き取りの出力も、重力を無視して一直線に俺を引っ張るほど強くはない。天井に引っかかったフックを外して壁に撃ち直しても、マグマにドボンだ)
コブラ(
クラーグ「…………」
コブラ(魔女さんよ…出来る事なら俺を燃やしに近づいて来てくれないかね…)
コブラ(そしたらアンタに跳びついて、漢方薬にならずにアンタと戦えるんだがな)
クラーグ「燃え尽きるがいい」ニッ
コブラ「!!」
魔女は嘲笑を含めた微笑みでそう言うと、ゆっくりとレディの方へ振り向いた。
そして剣の炎を整えながら、レディに近づいていく。
コブラ(とんだ悪女に引っかかっちまったもんだな……伊達に不死の燃えカスで巣作りしてた訳じゃないって事か………)
コブラ「ごほっ!」
コブラ(眠くなってきた…)ゼェゼェ…
コブラ(もうヤケだ。手負いのコブラを放っておいたツケを払わせてやる)ゼェゼェ…
776Res/935.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20