122:名無しNIPPER[saga]
2016/10/15(土) 07:45:22.45 ID:0HWheuQZ0
コブラ「ふー、危なかったぜ。あんなむさ苦しいのと心中はごめんだ」
レディ「降りられそうな場所はないかしら?」
宙吊りのコブラは、脇に抱えたレディと着地に適した足場を捜し、幸運にも、早々に発見できた。
糞尿のような色合いのぬかるみが延々と続く大空洞だったが、その端に、ぬかるみから妙に小綺麗な巨木が生えていた。
しかも、先の構造物に引けを取らないほどに巨大な。
コブラ「あそこなんかが、おあつらえ向きだろう。あそこまで飛ぶぞ!」
シャーッ スタッ!
その巨木の根に飛び降りたコブラは、背負った大剣を根に突き立て、皮を剥がし始めた。
レディは一瞬、コブラが何をしているのか分からなかったが、すぐに察知し、作業に手を貸した。
レディ「当てるわ。ソリでも作る気でしょう?」ガリガリ…
コブラ「残念、作るのはただのボードさ。見た感じだと、地面に張ってるドロドロはかなりの弾性と粘着性を持ってる。ソリだと設置面積が広すぎて身動きが取れなくなる」ガリガリ…
コブラ「だがそれが一枚の細い板なら、面積が少ない分、身動きも取りやすい。推進力さえあれば泥の上でスノボーが出来るぜ」ミシミシ…
コブラ「しかもこの根の皮はかなり頑丈な上に反った形をしている。それこそ、おあつらえ向きってヤツさ」バキッ!
コブラ「完成だ。なかなか悪くないだろ?」ゴトッ
レディ「流石ね。でも、そのボードでここを探索するにしても、推進力が無いでしょ?」
コブラ「推進力にはコイツを使う。ワイヤーフックだ」
レディ「それじゃあ、カゴは?」
コブラ「カゴ?」
レディ「ええカゴよ。泥の上を滑れるにしても、泥の中の宝石は掬えないでしょ?それとも、いちいち降りて掘り出すつもりかしら?」
木の根に降りる前、宙ぶらりんになっている時に、二人はぬかるみの各所に小さな輝きを見つけていた。
緑色の宝石や、大きな黒真珠の欠片のような物が目立ち、コブラもレディも、それを回収するつもりでいた。
ただ、それは二人にとってあまりに当然な共通認識だったため、二人とも口には出していなかった。
コブラ「そういやそれがあったな。仕方ない、カゴも作るか」
レディ「枝を探しましょう。細くてしなやかな物がいいわ」
コブラ「りょーかい」
コブラ「いやぁそれにしても酷い臭いだぜ…スーツに染み付いたら最悪の旅になるなこりゃあ」
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