【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン
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116:名無しNIPPER[saga]
2016/10/13(木) 19:06:50.87 ID:pqizT1gx0
コブラとレディは駆けた。
木々の間をくぐり、月明かりの下から抜け、祭祀場に辿り着くと小ロンド遺跡に降りた。
次にこじ開けておいた格子扉を抜けると、今にも崩れそうな木製の橋を渡った。

そして、腐臭漂う大きな横穴に辿り着いた。



コブラ「ひどい臭いだなまるでゴミ溜めだぜ。こんなに臭くっちゃハエも寄りつかないだろ」

レディ「こういう時にアーマロイドで良かったって思うわ。だって臭いものには蓋ができるもの」

コブラ「元の世界に戻ったら鼻にフィルターを作ってもらうよう、医者に頼んでみるよ」



悪態をつきながらも、コブラとレディは横穴を進んでいった。
暗く、足元もぬかるんでいるため、走りはしなかった。



コブラ「なんてこった。見てみろレディ、人がいるぞ」

レディ「あら本当ね。でもこんな所になんで?」

コブラ「どうだっていいさ。おーい!ちょっと道を尋ねたいんだがね!お時間はいいかな!?」



だが、その暗くぬかるんだ道を、二人は走らなければならなかった。



巨漢亡者「コァオオオオオオオオ!」



大きな丸太を担いだ2メートル超えの肥満体が、コブラに向かって全力疾走を始めた。
距離こそ離れているが、巨漢の口から発せられる咆哮は悪臭を伴い、二人の身体を通り抜ける。
しかもその咆哮は他の巨体自慢の意識も覚醒させ、得るべき食料に注意を向けさせた。
もっとも、彼らに自分の体格を意識するほどの自我は残っていないが。


コブラ「はー!また亡者か!もう合う奴全部亡者だと思った方が良さそうだな!」ダッ!

レディ「動きも鈍そうだわ!一気に通り抜けましょう!」ダッ!

コブラ「俺は真ん中を通る!レディは俺を目で追った奴らの後ろを抜けろ!」タッタッタッ…


ブワオン!


先頭の巨漢が無造作に振り回した丸太は、身を低く、まるで蛇のように駆けるコブラの髪を掠めた。

ドゴーン!

その丸太が岩壁を砕いた時、第二第三の丸太がコブラを襲ったが、それらは空を切った。
三人の巨漢の視線は、この瞬間、一人はどこも見ておらず、残りの二人はコブラを見ていた。
レディが通り抜けるスペースは十分に稼いだ。

ササーッ!

レディは開いたスペースを、蛇を追う猟犬のように、ジグザグに走り抜けた。
しかし巨漢達の最後尾の男の視覚は、コブラが思ったよりも粗末だった。
音を頼りに適当に丸太を振るう三匹目の手元は、でたらめだった。
コブラに向かって振られた丸太も、本当は何を標的にしていた訳でもなかった。

ブーン!

三匹目とレディが隣り合った瞬間、丸太はレディの側頭部を殴りつける寸前だった。
だが、視覚があろうが無かろうが、その巨漢にレディがくぐり抜けた修羅場の数を知るすべは無かった。

ガイン! ボグゥン!

一瞬だけレディが掲げた腕は、丸太の軌道を大きく逸らしたが、新たに推力を加えた。
巨漢の腕を離れ、持ち主の頭を潰すほどの推力を。


コブラ「思わぬ追加点だなレディ!腕を上げたんじゃないか!?」

レディ「ええ文字通りね!」


タッタッタッタッ…


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