109:名無しNIPPER[saga]
2016/10/12(水) 14:27:32.61 ID:EBZjZe1y0
コブラ一行から離脱した戦士は、森から抜け出し、祭祀場に戻っていた。
それは向こう見ずで無鉄砲に見え、その裏で策を練りつつ無茶を通すコブラの旅路に、危険を感じたゆえの逃避だった。
戦士(まったくなんて奴らだ。あんなのに付き合ってちゃ、あっという間に亡者になっちまうよ)
戦士(やっぱり俺はここに座ってるのが一番だ。分相応ってヤツだな。ハハ…)
戦士(やっぱり俺は……)
しかし逃避した先の祭祀場は、すでに男の心を慰める場所ではなくなっていた。
遠くから微かに聞こえる、イビキにも似た音に不快感を示している訳ではない。
何もかもが『また戻った』事に、失望していたのだった。
戦士(ロードランは選ばれし不死のみを通すらしいが、通された不死はみんな亡者になっちまってるじゃねえか)
戦士(そんなもん選ばれてる訳でも何でもねえ。遊ばれてるだけじゃねえか。大体なんで選ばれたのが俺みたいな雑兵なんだよ。伝承の戦士なり英雄様なりを不死にして、とっとと使命を果たさせろってんだ。迷惑なんだよ)
戦士(おかげでムカついても酒の一滴も飲めやしねえ。糞も小便も出ねえからやけ食いもできねえし、ロードラン自体に食える物がそもそも少ねえ。口に入るのはエストだけだ)
戦士(神々の地だぁ?馬鹿言え…)
戦士(ここは最初の死者の棺桶だよ……)
「やっと戻ってこれた…」ガサッ
戦士「?」
ソラール「やはりここの篝火はいい。心が癒される」
小沼の呪術師ラレンティウス「さすがにアレは俺の呪術でも手一杯だ。あんなに数がいたんじゃ火が保たないよ」
ヴィンハイムのグリッグス「た、助かった…」
ソラール「少しここで休憩しよう。不死とはいえ休みは必要だ」
戦士(あいつら…ずいぶん前にここを出たっきりだったが、まだ正気だったのか?)
戦士(しかも何やらつるんでるな。確かに、一人で使命を果たすなんて無理な話だわな)
戦士(まぁ、俺には関係ない事か)
グリッグス「あ、彼は確か…」
ラレンティウス「待て、そっとしておけ。落ち込んでいる奴を無理に励ますものじゃない」
グリッグス「しかし、我々だけで最下層を抜けて病み村に行くのは無理だ。少しでも戦力を…」
ソラール「いや、彼の事はいいんだ。彼にも、その、やる事があるんだ」
戦士(やる事か……確かにあるさ)
戦士(でも無理だ。俺には出来ない)
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