【ガルパン】みほ「そっか…もう家じゃないんだ…」
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25: ◆//tNxACVjU[saga]
2016/09/15(木) 12:42:31.07 ID:Ydgmx1O2O
みほ「W号戦車…」
杏「昔さ…大洗にも戦車道があったんだよ」
みほ「そうなんですか」
杏「まぁ…バブル崩壊からは維持費が大変で結局、戦車道は無くなっちゃったんだ…それは名残だよ」
みほ「そうですか…それで本題はなんですか?」
杏「…」
みほ「W号戦車を見せるためだけに呼んだわけではないですよね?」
杏「あぁ…」スッ
杏はもたれ掛かっていた柱から離れて、みほの前に立つ
そして、その場で膝をつき頭を地面につけた
みほ「な…」
杏「西住ちゃん…戦車道を私と一緒にやってくれないか!」
みほ「そ、そんな…困ります顔を上げて下さい!」
杏「西住ちゃん…私にはもう時間がないんだ…」
みほ「なぜそこまでして…戦車道を…」
杏「…大洗女子学園は…来年の3月で廃校になる…」
みほ「え…」
杏「学園艦は維持費が馬鹿にならない…だから目立った特色が無い学園艦は廃校と国が決めたんだ…だから、目立った特色のない大洗は来年に廃校になる…」
杏は頭を地べたにつけたまま話す
みほ「だから…戦車道を?でも、それなら別に私じゃ無くても…」
杏「ただ戦車道を再開するだけじゃない…今度の大会で優勝しなきゃ駄目なんだ…」
みほ「ゆ、優勝!?」
杏「そうすれば大洗の廃校は無くなる…戦車道で優勝した高校を簡単には潰せない…」
みほ「だから…経験者の私を…」
杏「私は…守りたい…この学園艦を…」
みほ「ッ!」
杏「三年間過ごしたこの学園が私は大好きなんだ…色んな思い出が詰まった大切な場所なんだ…だから私は…この学園艦を守るためなら…プライドも…地位も…何もかも捨てる覚悟なんだよ…」
みほ「守りたい…場所…」
杏「だから、西住ちゃん…戦車道…私と一緒にやって欲しい…大切な物を守る為に力を貸して欲しい!」
みほ「大切な物…」
杏「…」
みほ「ごめんなさい…」
杏「…」
みほ「少し…少し時間を下さい…」
杏「…」
みほ「…今はそれだけしか…言えません…失礼します…」
みほはそう言うと頭を下げたままの杏に一礼し倉庫から走り去っていった。
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