京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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599:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2018/03/29(木) 23:17:11.21 ID:2tlzgMhL0
「はぁ、はぁ…………」

 
 肩を大きく上下させながら息を整える。

 緊張の大波が過ぎ去り、動悸も次第に収まるが、それでも中々普段通りには戻ってくれない。

 手足の先の毛細血管までがじんじんするような興奮によるしびれが取れないし、視界も酸欠の後のようにくらくらする。


「悪いがトイレ行かせてもらうぞ」


 矢木たちの返事を待たずに俺は席を立ち、おぼつかない足取りで店の奥のトイレに向かった。

 用を足す気にはなれず、手洗い場の蛇口をひねり冷水を手に組むと、それを顔面にぶちまけた。
 

「ふー………」


 これで5回戦中4回戦は凌いだ。

 オーラスは生きた心地がしなかったが、それでも何とかなった。

 矢木たちは3回戦辺りから焦りだしたのか、各自が好きにやっていたそれまでと異なり1対3の形で押しつぶしに来ている。

 次も生き残れる保証はどこにもない。


「かと言って、逃げ出すことも出来ねぇしな………!」


 ここまで来たら、開き直るしかない。怖がるだけ、時間の無駄だ。

 大丈夫、今の俺は絶好調だ。


「よし…………」


 顔をハンカチで拭い、いざ卓に戻ろうとした時。


「うぐっ…………!」


 度重なる緊張がたたったのか、腹部に猛烈な痛みが押し寄せた。


「いててて………!」


 慌てて個室に入る。

 どうやら最終戦開始は少し遅れそうだ。


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