京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
1- 20
525:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2017/06/04(日) 21:14:43.37 ID:4Mrjp4U70
「ふぅ………ん?」
 

 店のほとんどの客が俺の周りに集まってる中、一番奥の、それこそ雀卓を無理矢理置いたようなスペースに見覚えのある顔があった。


(矢木に竜崎、黒崎…………?)


 俺とあいつらのどちらが先に店にいたのかは定かではない。俺はお兄さんたちの猛攻をしのぐので精いっぱいだったし、途中であいつらが近くを通っていても気づかなかっただろう。

 それはさておき、その卓の空気は妙だった。

 同じ卓を囲んでいる4人目、眼鏡をかけた大学生くらいのお兄さんが、ここから見て分かるくらいに狼狽しているのだ。

 手も心なしか震えているし、異様に汗をかいている。

 黒崎が指を4本立てて、そのお兄さんの前でひらひらと手を振る。

 するとお兄さんは、目に見えて全身を震わせた。


『一番ヒョロそうに見えるのはあいつじゃがの、一番やばいうわさがあるのはあいつじゃ……。ガキのくせに金貸しまがいのことをして、払えなくなった奴の指を切り落としたらしい……』

(まさか………!)
 

 黒崎と指というキーワードで、染谷先輩の言葉を思い出す。

 嫌な予感がした俺は、急いでその卓の様子を見に行った。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
660Res/374.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice