京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
1- 20
460:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2017/01/11(水) 14:22:04.58 ID:oDBzqsr50
「あー……すっげー疲れた………」


 半荘1回目が終わった時点で、俺の脳みそはすでに限界を迎えていた。

 張りつめていた緊張が一気に解け、それまで気づかずにいた疲労がどっと押し寄せてきた。


「京ちゃんお疲れ〜」
 

 後ろから咲が肩もみしてくれる。

 小さくても、麻雀ダコがある手なのが背中で感じてもわかる。 

 俺の手も皮はガチガチだが、これはハンドボールをやっていたからであって、麻雀ダコだけなら先よりまだまだ柔らかいだろう。


「ありがと。なんというか気の抜けるラストではあったけど………」

 
 格好良く決めたと思ったら、いつの間にか試合が終わっていた。

 何だか釈然としない。

 
「仮に7700で収まってたら、トップ二人とはリー棒拾えたから1万点差くらいで、満貫ツモでトップだったのか………。何とも微妙だな」

「何だったら、やっぱり頭ハネありにして続けるかの?」

「いえ、いいですよ。こういう痛い目も見ておいた方がいいと思って諦めます」


 レートやハウスルールを確認しなかったのは完全に俺のミスだ。

 いい経験だったと割り切ることにする。


「ちょっと次の半荘の前に休みたいな」

「構わんぞ。ちょっと待ちぃ、なんぞ摘みになりそうなもの持ってきちゃる」

「ありがとうございます」


 染谷先輩が、灰になってる優希を引きずって厨房に戻る。

 タコスの一つでも食わせれば元に戻るだろう。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
660Res/374.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice