京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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352:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/10/15(土) 16:49:34.32 ID:OmBIba+K0
「じゃあ京ちゃ、こほん。ご、ごしゅじんさま。麻雀卓へどうぞ」

「呼び方くらい好きにしろよ」

「うん…そうするね」


 ご主人様、の発音が上手くいかない咲は、俺からの助け舟に心底胸をなでおろしたようだった。


「あれ? そういえば優希は?」

「優希ちゃんは、厨房で皆のタコス用意してるよ。部長は、新生徒儀会長の選挙の会議で遅れるって」

「ああ、2月で引継ぎだもんな」


 顔の見えない二人のことを尋ねて、麻雀卓につく。

 学校にあるのと同じタイプの雀卓だ。


「いそいそ………ごそごそ…………」

「お待たせしまし…………須賀君、何やってるんです?」

「いや、ちゃんと整備されてるか気になって……どうした?」


 台の下の方や洗牌をする部分を何気なく見ていたら、咲と和からものすごい気の毒そうな視線をもらった。


「須賀君………今須賀君はお客さんです。そういうのは気にしなくていいんです」

「いやでも毎回部活で様子見てるとなんか気になっちゃって。
 この数日通った雀荘で打った時も、始める前に調べたりして、2件ほど調子悪い台直したらお礼言われたんだけど…………」


「京ちゃん………ごめんね、私たちのせいだね。全部京ちゃんに押し付けてた私たちのせいだね………」

「おい、何でそんなに沈んでるんだ二人とも」

「京太郎………」


 雀卓の様子が見える近くの席に座った赤木さんまで、何と言ったらいいか困っているような顔をしていた。

 おい、雀卓の具合がどうか気にするのがそんなに悪いのか。泣くぞ。



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