京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
1- 20
332:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/10/03(月) 23:22:21.72 ID:GrvCEBYz0
「先輩達と和ちゃんは、牌譜の多さにひーひー言ってたなぁ。テスト前にやるものじゃないって」

「おーおー、どんなに大変か身を以って知ってくれ。咲は?」

「…………一応、部室のパソコンで一度ソフトの使い方教えてもらったんだけど」

「あ、うんわかった」


 咲の表情ですべて理解した俺は、そこで聞くのをやめた。

 優希も事務作業の戦力にはならないだうし、和と先輩達の苦労が偲ばれる。


「買い物とかは、私が放課後にすることになって………今もその帰り」

「ああ、なるほど。でも遅くないか?」


 時計を見る。もうすぐ日付が変わりそうだ。


「京ちゃんが、何時に帰るかわからなかったから…………」

「え?」

「あ、えっと、久しぶりに、話したかったっていうか………」

「久しぶりって、学校で毎日会ってるだろ。しかもまだ3日しか経ってないし」

「それでも、一緒に麻雀打ちたいんだもん…………」


 咲が拗ねて口を尖らせてうつむく。子供か。


「…………なら、打つか?」

「え?」

「今からはもう遅いけど、明日赤木さんに、roof-topで打っていいか聞いてみるよ。
 雀荘って程でもないけど、一応いろんな人と打てる場所だし」

「本当!?」

「ああ、出来たら明日皆で打とうぜ」

「うん! 誘ってみるね!」

「うん。ほれ、急いでお茶飲んじまいな。もう遅いし帰り送ってやるから」

「ありがと、京ちゃん」


 その日はそのまま咲を家まで送り、自宅でカピーと一緒に寝た。

 帰り道で咲がやけに手をつなぎたがっていたけれど、断る理由もないから言う通りにした。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
660Res/374.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice