京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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324:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/10/03(月) 23:12:33.66 ID:GrvCEBYz0
「カピーちゃんこんばんわー♪」

「キュー♪」


 もう何度も会って咲のことを覚えているカピーが鳴く。

 咲はカピーを撫でようとするが、ふと手を止めた。そのまま俺の方を振り向くと。


「えい。ジュー」

「冷てっ!?」


 口で効果音を出しながら、両手で俺の頬を挟んできた。

 手袋をしてなかった咲の手は冷え切っていて、背筋がぞくぞくする冷たさだった。


「うん、温まった。お待たせカピーちゃん」

「キュー♪」

「何しやがる………」

「え? だって冷たい手で触ったらカピーちゃんがかわいそうじゃん?」

「俺の頬はどうでもいいんかよ!」


 冷え切った頬を自分の手でさすりながら、咲に文句を言う。

 とりあえず飲み物を用意しに、台所に向かう。


「お腹壊しそうな冷水と火傷しそうな熱湯どっちがいい?」

「お茶でー」

「へいへい」


 仕返しではないが嫌味を言うと、完全にスルーされた。

 やかんを火にかけ、その前で腕を組んで突っ立つ。

 後ろではカピーにデレデレの咲が一方的に会話を楽しんでいる。



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