京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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290:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/09/21(水) 21:28:22.33 ID:4du1A6Vz0
 和は震えながら、毅然とした態度をとろうと胸を張る。


「赤木さんは、勝てるという確信があってこの勝負を持ち出してきたように思えます。つまり、何かからくりがあるのではないかと。ですから、役満の種類はこちらで決めさせていただきます。さらに、作るのは一つではなく、二つ別々に作ってもらいます」

「いいだろう。構わない」

「っ…………! ではまず、国士無双を」


 全く動じない赤木さんに、和は息を呑んだ。

 きっと胸の中では、「そんなオカルト在り得ません」と思っていることだろう。


「じゃあ、はじめるぜ………!」


 赤木さんは一度大きく口元をゆがめて笑みを浮かべると、牌を見つめた。


「……………」


 だが、一向に始める気配がない。

 しびれを切らした和が、赤木さんをせかす。


「何をやっているんですか。時間をかけることで、どの牌が何かわかるとでも?」

「ああ」

「えっ………」


 赤木さんは、低い声とともに頷いた。


「そうでもなきゃ………53年も、とても生き抜けなかった………」


 言い終わると同時に、赤木さんが4つの山の各所から、牌を伏せたまま集め出した。

 まずは最初の14枚。

 開かれたその役は…………



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