京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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275:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/09/20(火) 00:09:49.67 ID:yliB1Glh0
(いや…………ここでビビっちゃだめだ)


 きっと、和のような完全な確率重視の打ち方からすれば、馬鹿馬鹿しいことこの上ないだろう。

 でも、俺はさっき決めた。


(どっちで振り込んだって、負けるんだ。どっちだって振り込む可能性が高いなら、より点の高い方へ行くべきだ。それに…………)


 赤木さんの言葉を思い出す。

『いいじゃないか…………! 三流どころか、五流だって………! そうやって熱くいられれば、それだけで十分じゃあないか………! 
 怖がらなくっていいんだ……ただまっすぐ、自分の欲しいものがあるなら、それに向かうだけで………』

(前に進む気持ちを無くしたら、そこで終わりなんだ!)


 打6s。その危険牌切りに、部員全員がぎょっとしたり、息を呑んだ。

 しかしただ一人、赤木だけは、僅かに目を細めただけだった。


(へぇ…………)


 赤木の見立てでは、56sともにリーチをかけている優希には通った。

 しかし、下家の和に5sは完全にアウトだったろう。

 点数に欲を出し、待ちの少ない方に向かった暴牌のようなうち回しが、京太郎を救った。

 その勢いが、僅かに場を京太郎に有利に作用させたのか、次の優希の番。



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