京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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206:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/09/10(土) 00:51:56.53 ID:Isi5rKUz0
「いいじゃないか…………!
 三流どころか、五流だって………! そうやって熱くいられれば、それだけで十分じゃあないか………! 
 怖がらなくっていいんだ……ただまっすぐ、自分の欲しいものがあるなら、それに向かうだけで………」

「ッ…………!」


 俺は赤木さんの手からコップをひったくり、そのわずかな量のビールを飲み干した。


「げほっ、けほっ! ぐっ………うっ………」

「お前はお前で、自分を朧にしちまってる………。
 もういい加減、自分を褒めてやれよ…………そんだけ無茶な目標立てて、よく折れずに努力を続けられているなって………!
 ここまで傷つく程、それだけ頑張ったんだなって…………!」

「うっ…………!」


 自分の膝に突っ伏すような姿で、涙をボロボロ流す。

 正直、赤木さんの言い分全てを正しいと思うことはできない。

 でも、そうやって努力しているだけで、その価値を認めてくれる人がいるというのは、この上なく心が救われた。


「羨ましいもんさ。そうやって、自分以外の誰かのためにも頑張れるってのは………。
 俺は………こんなジジイになるまで、友達って存在のありがたさに、最後の最後まで気付けなかった………だから、お前があったかく思えるさ。
 いい生き方してるじゃねぇかよ、京太郎」

「うっ………うああ……あ……うあああああああ…………!」



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