ハルヒ「何であんたが幼馴染みなのよ!」キョン「こっちだってお断りだ」
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186:名無しNIPPER[saga]
2017/05/10(水) 05:36:56.90 ID:2S18A+l/O

あの糞ながーい坂を登りきり、火照った身体に少しでも冷やそうと下敷きで冷気を送っているとハルヒが登校してきた

「……私も扇いでよ」

「……やれやれ」

本来なら、不貞腐れた声でこんなこと言われたら自分でやれと言ってやるのだが……

俺はハルヒにも風が行くように少しだけ身体と下敷きの角度をずらす

「……ありがと」

ボソリとハルヒはギリギリ聞き取れる程度の声を発する

本人的には聞かれたくなかったんだろうが、残念ながらばっちりと聞こえてしまった

それっきりハルヒは喋ろうとしないので此方から話を振ることにする

「昨日、何で部活来なかったんだ?待ってたぞ」

「昨日は一人で反省会してたのよ」

「反省会?」

「そうよ。どっかの誰かさんがサボった不思議探索のよ」

ジトリとこっちを見るハルヒの目から逃げるように窓の外に目を向ける

「それは、なんというかだな……いや、俺はサボった訳じゃないぞ」

「……ふーん」

それっきりハルヒは此方を見ずに俺と同じように窓の外を見る

ああ、こういったときに窓際ってのは便利なものだ

そのまま朝のホームルームまでの時間はゆっくりと過ぎていく

……そして、今日も朝倉は学校に来なかった




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