ハルヒ「何であんたが幼馴染みなのよ!」キョン「こっちだってお断りだ」
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13:名無しNIPPER[saga]
2016/08/16(火) 17:59:38.63 ID:BSrVaumYO

「……ふふっ」

「どうした、急に笑いだして」

「ううん。入学してすぐの頃もこんなことあったなぁって」

「ああ、お前が委員長させられた時の事か」

「嫌なこと言うなぁキョン君は」

朝倉は別に自分から委員長をやった訳ではないのだ

ただ周囲の期待の視線とかに耐えられなくてなってしまった

よくある話だ

「……まぁ最初は私も嫌だったけど今は別にそこまで苦じゃなくなったよ?」

「……そうか?俺なら放課後まで拘束されたりしたら面倒で放りだしそうだ」

「ふふふ。口ばっかり」

「?」

「キョン君は口でそんな事言っても何だかんだでやり遂げる人だよね」

「おいおい。随分と高く買ってくれてるな」

「そうかしら?……だからこそ涼宮さんはキョン君と一緒にいるんだと思うけど」

「……あいつとはただの腐れ縁だよ」

「ふぅーん」

「なんだ」

朝倉が上半身を傾け俺の顔を下から上目遣いで見てくる

正直可愛いから反則だ

目のやり場に困るので顔を反らしてしまう

「ふふ。じゃあさ、キョン君」

「お、おう

「私と腐れ縁じゃない縁を結んでみる?」

「は、はい?」

なんだそれ

腐ってない縁ってなんだ?

そもそも俺と朝倉の縁はなんだ?

朝倉は委員長であって友達である

だが友達である朝倉がわざわざこんなことを言ってくるのは何故だ?

そもそもこれはどういった意図の発言なんだ

「あははは。キョン君凄い顔になってるよ」

「お前が変なことを言うからだろ」

「ごめんなさい。けど、あながち冗談でもないかもよ?」

「……え?」

「キョン君にその気があればだけどね」

「それじゃ私はプリント先生に届けてくるから。ありがとうキョン君。持ってくれて」

たたっとリズミカルに動き出す朝倉を俺は止めることはできなかった

俺の頭の中がさっきの朝倉の言葉を木霊していたからだ

……そりゃ反則だぜ朝倉

イエローカード二枚で退場レベルだ

こういう思わせ振りな言葉一つで揺れるんだから男ってのは単純なもんだ

「……帰るか」


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