401: ◆A.DGm5tRfU[saga]
2017/01/09(月) 20:36:34.89 ID:MrLSsepx0
ダンジョン 第二層
『薄明かりの坑道』
男「ここは……鉱山のダンジョンなのか」
冒険前の準備を整える為の第一層を素通りし、そのまま本格的に探索が始まる第二層へと降りた男達は、周囲が岩に覆われ、ランプの灯りに灯された坑道のような通路に降り立った。
魔少女「そのようですね……このダンジョンは全4層の空間変異型。つまり決まった地図などは存在しません。私達は、この迷路のような坑道を探索しなければいけないというわけですね」
金髪「まぁ、通路はかなり広いし魔物と戦闘になっても問題ないやろ。まずは次の階層への出口を見つけよか」
男「ん?素材やアイテムを探さなくていいのか?」
金髪「それは二の次や。まずはワシら自身の安全の確保。先に出口見つけてそこを中心に探索すれば迷いにくくもなるやろ」
男「おー、それもそうだな。てかそういえば、お前が集めたい素材って何なんだ?わざわざギルドに依頼するくらいだし」
金髪「ん?あぁ、『火薬』や」
男「火薬ぅ〜?」
金髪「ワシは探索者として武器を使うなら、やっぱ男気溢れた武器を使いたい!って昔から思うとってなぁー。まぁいわゆる『漢の浪漫』ってヤツやな。
んで色々候補はあったんやけど、まずはコレ!って武器を見つけたんや。せやけど、この武器の最大の魅力を使うにはアホみたいに火薬が必要になって、武器屋のオヤジが最初の何発か分はサービスしたるから、あとは自分で材料を用意しろ。そしたらまた作ったるって話でな。
そんで、このダンジョンに低品質やけど火薬を精製出来る鉱石が大量に出るって聞いてな?こうして人を呼んでいっぱい持って帰ったろってワケや」
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