38: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/08/15(月) 02:54:03.97 ID:BzIQuSbmo
提督「山内かい。久し振りだね、ウイスキーは楽しませて貰ったよ」
提督「ふっ、ああ。そうだよ。私もアンタと同じ提督さ。悪かったね」
提督「挨拶はもう良いだろ。何かあったのかい」
提督「艦娘と結婚……本気かい、それは。艦娘の方はなんて言ってるんだい」
提督「乗り気とね。分かってるとは思うけど、艦娘の人格は一時的なものだよ」
提督「そうさ。世俗に戻れば一人の女だ。艦魂と離れればアンタへの愛情が消える可能性だってある」
提督「……ま、賢いアンタのことだから、その程度のことは想定済みさね」
提督「愛妻家だったアンタがここまで言うんだ。相当の覚悟を持ってのことに違いない」
提督「任せときな。喧しいことは私が言わせないよ。た・だ・し、妊娠させるのは任期が終わってからだからね」
提督「ま、そうだろうね。ははは……アンタはもう充分悲しんだ。幸せになりな」
提督「私? 私は良いんだよ。自分のことだけ考えろ。これからが大変なんだから」
提督「ああ。また何かあったら私に言いな。うん、じゃあね、切るよ」
提督「元気でね。はいはい。切るからね。………」ガチャ
Prrrr!
提督「……個別秘匿回線、このためのものだったとは。私もまだまだ、ったく!」
提督「はい。こちら八雲だよ」ガチャ
提督「ああ、高森かい。久し振りだね。今は兵学校の教官だったか」
提督「ふふ、皆に言われてくすぐったいよ。私は別に提督を目指してたわけじゃ無いからね」
提督「で、おべっか使った後に何を求めてくるつもりだい」
提督「は? 私は金だけは無いって言ってるじゃないか。もう何年も自分の服なんて買ってないんだよ」
提督「……で、幾らいる」
提督「緊急なんだろ。ツテを当たってみるさ。使い道? なんでそんなもの聞く必要がある」
提督「義理に必要な金だから私に頼ってるのと違うか。違うなら切るよ」
提督「ああ、はいはい。うん。知ってるよ、アンタの性格くらい」
提督「三百万だね。今度、九十九里の観艦式で上京した時に都合をつけて渡すよ」
提督「生徒を大切にしてやりな。うん。じゃあね。私も忙しいから切るよ」
提督「ああ、またね。うん。はいはい」クスクス
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