【ダンロン】ダンガンロンパ・クエスト【オリキャラ】
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315: ◆DXWxLR/SkYo1[saga]
2016/10/19(水) 22:42:20.55 ID:vJjGmz6A0
四方院「あの頃のわたくしにとってフルートはただやっているだけのものでした」

四方院「大人達が難しい評価をして、年の離れた奏者が妬みを隠さないままお世辞を言う……同年代の子が友達と遊ぶなかでわたくしはひたすら大人に叱責されながら演奏の日々」

四方院「正直疲れはてていましたの。だからそれなりに大きな演奏会で初めて独奏を任された時、わたくしは決めたんです」

四方院「もうフルートを吹くのは最後にしよう……と」

四方院「そんな気持ちのまま控え室で演奏を練習していて……それが一段落した頃」

四方院「凪と、出会いましたの」

四方院「凪はわたくしの演奏を聞いていたようで、はっきりとこう言いましたわ。【すごい!】と」

四方院「それだけと思いますか?ですがわたくしにとってあの凪のたった一言は……大人達の理屈をこねた言葉や他の奏者達の負の感情をこめられた言葉よりも……」

四方院「はるかに尊く、嬉しい言葉だったんです」

四方院「出番が来るまで凪と話して……もっと話をしたい、わたくしのフルートを聞いてもらいたいと思うようになって」

四方院「その頃にはフルートをやめるなんて思っていた事は頭から消えていましたの」

四方院「凪と過ごす時間はわたくしの心を救ってくれました」

四方院「そしてあの子がわたくしの演奏会に指揮者として来て、これからはステージでも一緒だよと言ってくれて」

四方院「あの子がいなければわたくしはきっとフルートをやめていて……本当にあの子はわたくしの……あら?」

御影「涙……出てるよ」

四方院「ふふっ、わたくしもあの子がいないと落ち着かないという事でしょうか……」

四方院「ああ、早くあの子の所に行きたいですわ……」

赤穂「……」

静音は四方院さんをあんなに慕っていたけど……四方院さんの方も静音をこんなに想ってたんだな……



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