ガッシュ「ヌウ・・・昔に戻ってしまったのだろうか」LEVEL.2
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◆332lpQH4Is
[saga]
2016/07/13(水) 20:41:58.38 ID:7wHG0D2V0
デュフォー(ゼオン、冷静になれ…圧倒的な強さを見せつけてきてるように思えるが、実際はお前の攻撃をよけるので精いっぱいだ…クリアから拳一発でも受けたか?…そう、それが答えだ。)
デュフォー(クリア自身がどんなに強くとも、術を使えないなら…勝てない相手じゃない。)
デュフォー「ゼオン。冷静になれ。頭の血を下げろ。」
ゼオン「わかっている!デュフォー!広範囲呪文だ!!」ブン!ブンブンブン!!ズゴァン!!
デュフォー「(…。)ラージア・ザケル!」カッ!!
クリア「…」ダンッ!!
ゼオン(跳んでよけるのはわかっていた…だから…着地と同時に術を叩きこむ!!)シュッ
ゼオン(デュフォーは奴の強さをわかっている!中級呪文(テオザケル)程度ではなく、強い術を使うだろう!)バババ
ゼオン(さすがのこいつも…オレの電撃を受けて立っていられるはずがない!!)ババババ
ゼオン「…」バッ!!
クリアの着地点に先回りし、手を構える!
デュフォー「(…!?なんだ、この答えは…?)ゼオン!すぐにそこから離れろ!」
ゼオン「何!?何を言って…」
デュフォー(やはり、予想通り一瞬立ち止まってしまったか…)
クリア「…」スッ
ゼオン(手を構えた!?)
ヴィノー「ラディス」ゴアァァァッ!!!!
デュフォー「テオ…」
【ラディス】
クリア第Xの術。それに当たると「消滅」する。
ただし強い魔物なら痩せこける程度で済む。が…ブラゴをほぼ無効化する威力はある。
確かにこの効果を知っていればうかつに近づくことはしない。ガッシュが善戦できたのは、アシュロンによる前情報によるものが大きかった。
が…ゼオンはそれ(クリアの術の効果)を知らない、そして、攻撃をするつもりでいたのに「離れろ」と言われたら一瞬戸惑い、動きが止まるのは当然である。
ゼオン「う、ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!」ボッ
デュフォー「(間に合わんか…)ゼオン!」
デュフォー(逃げるしかない、それが答えだ…もう無理だ)
ヴィノー「…」ガクンッ
クリア「ありがとう、ヴィノー…でも疲れ切って眠っちゃったか。」
デュフォー(なぜ…!?なぜ『うー』などと言っていた赤子が『ラディス』と発音できた…!?)
デュフォー(…バカげた答えが浮かぶな。『偶然』だな…赤子だからな…気分次第なんだろう…)
ゼオン「あ…がっ…?」ドサッ
クリア「…雷帝ゼオン。今日のところはもうやめにしないか?」
ゼオン「ふざけるな…誰、が…」
クリア「ラディスを至近距離で受けてそこまで体が残っているなんて大したものだよ。」
クリア「でもヴィノーも疲れてるし、あそこで術を使ってくれたのも偶然…」
クリア「それに、君とは全力でやりたい。」
ゼオン「オレに情けをかけるつもりか…?」
クリア「…違う、弱い魔物しかいないこの戦いで、ライバルとなれる逸材を見つけただけだ。」
クリア「君たちは消えて当然なんだよ。だから消える前に、もっと強くなってもう一度遊んでおくれ。」
クリア「君は…次の王になるんだろう?」ニコッ
ゼオン「(クソ、クソ、クソオオオオォォォォ!!!!)…チィィッ!!デュフォー!!」
デュフォー「…」スタスタ
マントでデュフォーを包み、瞬間移動でクリアから離れた…
魔界を滅ぼさせはしない…自らに流れる王の血は、クリアという存在を決して許していなかった。
必ずぶっ倒すために…今は歯を食いしばり、力を蓄えるしかないとゼオンは心で感じ、それを認めている自分が許せず、情けなかった…
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