うしおとセイバー
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374: ◆I4R7vnLM4w[sage saga]
2017/06/10(土) 19:19:01.09 ID:q9dcR5S+0


うしお「とら、頼む」

とら「待ちなうしお。おめえ分かっとんのか?」

とら「わしの宝具『獣の槍』には制限時間がある」

とら「この女の体内に入ることに力を使えばいつもの二倍、いや三倍の早さよ」

とら「本物の獣の槍のように妖になるワケじゃねえ、魔力がなくなり次第おめえはただの人間になる」

とら「そうなりゃイズナの力があったって、おめえは死ぬだけよ」

うしお「杜綱さんのときと同じ、いや、それよりもか……」

うしお「それでもよ、とら、オレは行きてえんだ」

うしお「桜姉ちゃんに何がとり憑いてるかは知らねえさ」

うしお「でもよ、もし婢妖みてえのがとり憑いてて苦しんでるなら助けてやりてえよ」

とら「てめえが死ぬかもしれねえ、それでもかよ?」

うしお「これからだったんだぜ。桜姉ちゃん、遠坂先輩を姉さんって呼んでた。もっと呼んでもらいてえよ」

凛「蒼月くん……」

とら「けっ、まぁ分かっとったがな」

とら「だが決めるのはわしじゃねえ。りんだ」

凛「私……?」




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